今村ねずみ最新作でミドルと若手十一人が魅せた高速タップ&Jazzダンス|THE CONVOY SHOW(ザ・コンボイショウ) vol.36 「ONE!」

【芸能報道】 平成三十年十二月十四日に東京・赤坂にて博報堂DYメディアパートナーズ(代取:矢嶋弘毅)とディスクガレージ(代取:渡辺邦夫)の両社は、エンターテイメントショウ『THE CONVOY SHOW vol.36「ONE!」』のゲネプロを報道陣に公開した。今村ねずみ(戊戌、写真上)が作・構成・演出を手掛ける。十七日までの全五公演で、当日券も若干数を発売している。


昭和六十一年に立ち上げたTHE CONVOY SHOWは、今作で三十二年。今作の舞台はテレビ番組の制作会社だ。クリスマスに放送する特別番組の制作で十一人の男達が現場で奔走する物語り。


主宰の今村、通算九百公演でタップの振付けを行う瀬下尚人(乙巳)、十九歳で赤坂のTap tipsに入った石坂勇(壬寅)、ジャズダンスとバレエを修得してシンクロの日本代表・乾友紀子(庚午)選手への振付け等を行う舘形比呂一(乙巳)、十八歳からジャズダンスを始めた黒須洋壬(丙午)とダンスを名倉加代子(庚辰)から修得したトクナガクニハル(乙巳)のナイスミドル勢。

十歳から演技・歌・ダンスを始めて十五歳でプロ・ミュージカルにデビューの後藤健流(戊辰)、佐高校生から新体操を始めて全日本三位に入賞した久間雄生(丁卯)、幼少の頃よりブレイクダンスを始めた本田礼生(壬申)、二十六年より劇団シェイクスピアシアターにて主要な役を演じる伊藤壮太郎(乙亥)と十六年にミュージカル「テニスの王子様」で俳優デビューした加藤良輔の若手勢。


 ダンスで魅せる十一人だ。そのダンスのステップは綺麗で、エネルギッシュで危うさの伴う「若手の舞い」と甘くゆったりとした「燻し銀の誘い」に分かれる。双方共にキレがある。公演は二時間半に及ぶが、随所にダンスを散りばめる。タップやジャズで想像できるが、動きがハード。若手は素より、ミドルの体力とキレを維持できる強さに驚きを隠せない。キャリア三十年は伊達じゃない。特にスピンの早さには目を見張るものがある。


その構成は時事やトレンドをふんだんに採り入れている点も面白い。ショウを観るだけで、時勢を学べるという要素もあった。十一人が踊れる男子が織り成すショウの構成は美しく、清らか。淀みが無いストーリで、親子三代でも愉しめる様な素敵なショウであった。正にクリスマスの季節に打ってつけであろう。


=ストーリー=

平成最後を飾る年末クリスマス特別番組に、ある少女から寄せられた一通の手紙が番組の制作会社に届く。手紙に添えられたクリスマスカードには一本のツリーに集まる十一人の笑っているサンタの絵が描かれ、その下にONEsと書かれていた・・・。

少女の夢を叶えるために心ひとつになる男たちの心温まる物語。


撮影記事:金剛正臣

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