パラ・パワーリフトの厳密な審査と車椅子ラグビーの大衝撃

【スポーツ報道】 東京都(知事:小池百合子)は、平成三十一年二月二十四日に東京・蒲田にてパラスポーツ観戦・応援イベント『BEYOND STADIUM』を開催。パラリンピックで実際に行われる競技観戦・体験できる場を提供した。当日は大田区の有志による応援パフォーマンスから始まった。会場では「パラ・パワー リフティング」と「ウィルチェアー ラグビー」の二競技の試合が行われ、来場者が応援した。


パワーリフトでは三名の審判が厳しく判断。選手がバーを胸元に寄せてから、バーを上げ切るまでを審判が判断する。僅かなブレも許さない厳密なジャッジに驚きを隠せない。観客から見ると、成功に思える上げ方であっても、三人の審判の目は厳しい。選手の頭の方に一人、足元の方に左右で二人と、選手を三方位から目視。成否は白と赤の旗を各審判が上げ、白が過半なら成功となる。観客に向けては大型ヴィジョンを用意。選手の真上からのカメラで細やかな動きをできるだけ、視認できる様にしていた。選手がベンチプレスに上がり、身体を固定するが、健常者の様に下半身で踏ん張る事ができない。その中で行う競技の難しさや静まり返る緊迫感があった。


ラグビーでは専用の激しい衝突に耐えられる車椅子に乗って競技を行う。男女混合という非常に珍しい競技で、四対四の計八名で戦う。健常者のラグビーとは全く異なる。ボールはバレーボールに特殊な皮を巻き、コートはバスケットコートを使用。激しく車椅子をぶつけ合う競技なので、会場内には、とても大きな衝撃音が幾度も鳴り響く。その激しい衝突故に、途中で選手の転倒や車椅子のパンク等もあった。衝突の瞬間の音は、日常生活で聞く事がない程に激しい。初めてこの競技を観戦すると、その音の大きさに驚くだろう。


撮影記事:岡本早百合

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