新『トゥーランドット』が七月から、今までと違うオペラを創作

【社会報道】 令和元年七月十二日から十四日まで東京都歴史文化財団は、東京・上野「東京文化会館(館長:日枝久)」にてジャコモ・プッチーニ(戊午)作曲『トゥーランドット』を新制作にて上演する。これは同会館が東京五輪に向け、二年に亘って新国立劇場との共同制作により展開する国際的なオペラ プロジェクト「オペラ夏の祭典 二〇一九-二〇 Japan↔Tokyo↔World」の一環。


本公演の舞台デザインを含めた演出は、バルセロナ五輪の開会式演出を手掛けた鬼才アレックス・オリエ。スペインの演出家集団「ラ・フーラ・デルス・バウス」に所属する演出家オリエが放つ衝撃の新制作となる。各画像が舞台デザインだ。総合プロデュースと指揮を務めるのは、世界を舞台に活躍するマエストロの大野和士(庚子)。


 「基本的な演出コンセプトとして考えているのは、先ずは『権力』があります。社会階級、そしてヒエラルキ。その頂点には皇帝やトゥーランドット姫がいて、底辺には民衆がいる。」と演出家が語る舞台のデザインは、全てが規格外といっても過言ではない程に特別なものとした。プッチーニ作曲のオペラ演出は「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」に続き三作目。


「このオペラを未だ聴いた事が無い方も聴いてみれば、この曲なら知っている、という部分が幾つもあると思います。私達の創り出す舞台も是非観て頂きたいです。というのは、皆さんにできるだけ今までとは違う形のオペラ、伝統的なものではなく、皆さんの心に届くものを作りたいと思っているからです。その結果、 皆さんがまたオペラを観たいと思って下さったら何よりも嬉しいですし、その為に全力を尽くしたいと思います。」と意気込みを語る。


 トゥーランドット自体は、十人以上の作曲家が作品を世に出している。中でも最も有名なオペラがプッチーニのものとなる。原作は『カラフ王子と中国の王女の物語/千一日物語』。トゥーランドットは王女の名前だ。舞台はアラブ。


他にも新国立劇場や滋賀、北海道での公演が決まっている。


画像:㈶東京都歴史文化財団

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