十三作目で一年振りの舞台『弱虫ペダル』、自転車を用いずに圧倒的なロードレースを描写

【芸能報道】 マーベラス(7844.T1)は、令和元年五月十日に東京・北千住にて「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~制・限・解・除(リミットブレイカー)~」のゲネプロを報道陣向けに公開した。当日が皮切りで東京が十九日まで。大阪は二十六日までの公演となる。本シリーズの初演は平成二十四年。七年目の本作は十三作目となり、前作より一年振りの新作となる。


原作の累計発行部数は報道現在で二千万部超。二.五次元の舞台の特徴は自転車の漫画・アニメにも関わらず、自転車自体が舞台に略登場せず、出演者達の姿勢やランニングマンの様な足踏み、そしてスピード感ある隊列で高校生のロードレースを再現している点。これを独自に生み出した演出家・西田シャトナー(乙巳)は「パズル ライド システム」と呼ぶ。このシステムを四名で監督、西田は脚本も書いた。


本作ではインターハイの二日目を描写。主に三校による白熱のレースが展開される。上映時間は二時間十分で休憩はない。正にしっかりと原作の世界観に没入できる様に創られている。一校当たりのチームは六名で構成、最大で三十人ちかくが舞台上でロードバイクのスピード感と迫力を魅せる。舞台を観れば分かる通り、演者だけでなく、舞台装置も回転してロードレースを再現。大勢がノンストップで走り回るので、照明や音響も併せて息を合わせるのに、どれだけの稽古を積んでいたかが伺える。


 囲み会見で主役の小野田坂道を演じる糠信泰州(戊寅、写真上)は、二つの見所を挙げた。「(元王者・箱根学園)真波山岳くんを置いて(小野田が)ゴールへ向っていくシーンと(元総北高校)巻島さん、(元箱根学園)藤堂さんと一緒に走るシーンです。」と話した。巻島は小野田の事実上の師匠。この二つを挙げた理由を三日目の小野田の成長に繋がるが故とした。ポイントは制限解除という限界突破。圧倒的な熱量と人間が限界を突破する時の模様を大いに描いた。特に二、三人でのデッドヒートのシーンは見逃せないだろう。


「自分が経験した事がない未知の世界を正に歩いています。そこはリミットブレイクしていって自分の経験として、そして弱虫ペダルを更に良い方向にもっていける様に頑張りたいと思います。」と意気込んだ。糠信は初座長を務める。

若手による圧倒的な舞台を体感されたい。


=クレジット=

© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会

© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント


記事:金剛正臣、写真:岡本早百合

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