東京国際映画祭の審査員に中・若手女優四強のチャン・ツィイー

【社会報道】 令和元年十月二十八日から十一月五日まで東京・六本木を中心に開催される第三十二回『東京国際映画祭(TIFF)/ユニジャパン』は、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長を世界的に活躍する中国の女優のチャン・ツィイー(己未)に決定した。


四十歳のツィイーは中国で「四大若手女優(四小名旦)」の一人とされる。他の三名は二年前に映画祭の審査員を務めたヴィッキー・チャオ(丙辰)、シュー・ジンレイ(甲寅)、ジョウ・シュン(甲寅)。ツィイーが今までに出演した映画には米「ラッシュアワー2(二〇〇一)」や米「SAYURI(二〇〇五)」、中「女帝 [エンペラー](二〇〇七)」等がある。今月末に公開の米「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」にも出演する。


ツィイーのコメントは以下の通り。

初めて東京に来たのは、長編映画のデビュー作とともに、中国から旅に出た若い俳優の時でした。『初恋のきた道』への歓迎の温かさにとても感動し、日本が映画制作に込める愛情と情熱を直に目の当たりにしたことを覚えています。
私の長編映画デビュー作が、日本、そして世界中の映画ファンに好評を得たという経験は、この(映画という)視覚的な方法が物語を語る力、普遍的に感じられる悲しみと喜びを表現する力というものを教えてくれました。若い俳優にとって、これは素晴らしい体験でした。

今回東京国際映画祭にご招待いただき、日本の映画ファンと一緒に過ごすことができることは大きな喜びであり、また審査委員長として、名だたる映画人とともに素晴らしい作品を見つけ、称えることができるという格別な経験ができることを光栄に思います


久松猛朗(甲午)フェスティバル・ディレクタは、「彼女は鈴木清順監督の『オペレッタ狸御殿』にも主演され、日本人が非常に親しみを感じる女優でもあります。今回、東京国際映画祭で彼女と一緒にお仕事を出来ることは本当に楽しみですし、それが双方にとって実りあるものになることを心より願っています。」と喜びを表わした。


写真:東京国際映画祭

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