新・幸四郎の襲名公演『女殺油地獄』が十一月にシネマ歌舞伎に

【芸能報道】 松竹(9601.T1)は、令和元年十一月八日にシネマ歌舞伎の第三十四弾として『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』を全国公開する。本作は、新・松本幸四郎(癸丑)と市川猿之助(乙卯)が魅せる、若者の孤独と狂気の物語。洗練された映像美で描くシネマ歌舞伎の新境地に位置付ける。


昨年に十代目を襲名した幸四郎は、日本舞踊松本流の三世家元でもある(名取:松本錦升)。その襲名披露公演が本作だ。今回は大阪松竹座「七月大歌舞伎」で上演された『女殺油地獄』がシネマ歌舞伎として新たに生まれ変わった。


松竹撮影所の監督・スタッフによって洗練されたカット割りで描き出す本作。松竹撮影所で活躍する現役の監督やスタッフを多数迎え、公演本番時の撮影のみではなく舞台稽古や舞台上に上がっての撮影も実施。あらゆる角度から撮影した膨大な素材から選び抜かれたカットを使用し、『女殺油地獄』の世界をより深く、より鮮やかに描き出しす。


=ものがたり=

油屋の次男与兵衛は、放蕩三昧で喧嘩沙汰を起こしてばかり。

借金のため、親からも金を巻き上げようとし、継父や妹にまで手をあげる始末。

見かねた母が勘当を迫ると与兵衛は家を飛び出してしまう。あてもなく彷徨う与兵衛が向かったのは同業の油屋女房お吉のもとだった。

時を告げる鐘の音が響いたその時、心にとりついた一瞬の闇が与兵衛をある行動へと駆り立てる――。


=出演=

松本幸四郎、市川猿之助、市川中車、市川高麗蔵

坂東竹三郎、中村鴈治郎、中村又五郎、中村歌六 ほか


写真:松竹㈱

0コメント

  • 1000 / 1000