「東京を世界で一番挑戦者が集まる都市」へ、基本戦略『TOKYO Data Highway』を策定

【政治報道】 東京都(知事:小池百合子)は、令和元年八月三十日に『TOKYO Data Highway基本戦略(Version.1) UPDATE_TOKYO』を策定した。5Gを以って、都に世界最速のモバイル インターネット網の構築を行う。この5Gの電波の道をデータ ハイウェイとし、モバイル ネットが繋がらない場所がない東京を作り上げたい。


5Gを基盤にIoT・AIの需要創出等により、令和十二年の実質GDPを百三十二兆円押し上げる予測もある(情報通信白書/総務省)。5G活用による経済波及効果は、四十七兆円と試算(電波政策二〇二〇懇談会/同省)。内訳は交通・物流が二十一兆、業務効率化は十三兆、医療・介護は六兆円。


本戦略は以下の三点を実現する。

  1. Society5.0の実現;都市のデジタル化や少子高齢・人口減少社会の到来、環境負荷等の社会的課題を解決
  2. 新たな産業の創出;成長分野を後押しし、「稼ぐ力」を強化。テレワークで多様な働き方を実現。都市と地方の「共存共栄」
  3. 都市力の強化;防災対応力の強化や安全・安心のまちづくり。気候変動への対応


ビジネスに直結する二では、スタートアップの支援や新たなユニコーン企業の誕生支援、ワーケーションやテレワークの推進、東京と地方それぞれの強みを生かした連携強化を挙げた。他にも ICT及び遠隔教育、遠隔診察、自動運転、交通の監視・制御、災害対策等もある。


5Gの特徴として都は「10xの進化のネットワーク」と表現。通信速度は4Gの百㍋/秒から5Gの十㌐/秒へ百倍に。無線区間の遅延は十分の一に。そして接続可能数は十倍に拡がる。例えば、二時間の映画のダウンロードは五分から三秒、と秒単位。ストリーミングに至っては略ゼロになる。多数同時接続では、一平方㌔あたり十万台から百万台に。


来年度以降より都は民間と組む。先ず、アンテナ基地局設置への都の保有アセット(公園、地下鉄、ビッグサイト、電柱等)の開放と利用手続きの簡素化から。次いで5G重点整備エリア(西新宿、都立大)を設定。最後に都自らが5G施策を展開する。


「東京を世界で一番挑戦者が集まる都市」にすべく、規制緩和により挑戦的で機動的な事業展開を可能とし、世界のユニコーン企業を都へ誘致し、 国内のベンチャ企業の育成でユニコーン企業へと成長させたい。


報道現在で都議会の第三回「定例会」が開かれているが、都知事は副知事に元・ヤフーの代取である宮坂学(丁未)都参与を推す予定。


0コメント

  • 1000 / 1000