小泉進次郎がシニアの批判承知で、働き手に希望を見せる一歩

【政治ニュース】 平成二十八年四月十三日にテレビ朝日らは「小泉進次郎議員ら 社会保障を見直す“提言”入手(画像引用)」を報じた。同提言は、同日に開かれた「二〇二〇年以降の経済財政構想小委員会」が発表した『二〇二〇年以降の「第二創業期」に向けた議論の経過(十一頁)』という中間報告だ。社会保障等について触れている。事務局長は小泉進次郎 衆院議員で、同日の記者会見で既存社会のレールを「ぶっ壊す。」と父・小泉純一郎 元総理大臣に倣った。


自民党の社会保障政策は三十二年迄が前提とし、それ以降を本委員会は二十二世紀に向けての「第二創業期」と捉え、日本の“かたち”を創りなおすとしている。当委員会は、若手の国会議員(三十代・四十代)が集まっており、自身等も当事者である。「第一次創業期」は、戦後(昭和二十年)から平成バブル崩壊(三年)迄。この間の国の施策や終身雇用制等を纏めて「レール」と表現し、時代に合わせた国造りの為、政治が「レール」を壊す。




<人生百年、シニアを健康化し労働力に>

 同報告は、寿命が百年ある事を前提に、多様な働き方や生き方を選択できる社会をつくるとする。人口減少を強みに変える技術として、人工知能(AI)とロボットを挙げる。「人口減少下でも経済成長できる」というビジョンを国民と共有していく必要があるとし、新たな地方発展モデルも確立する。教育は「マス」から「個」への転換の必要性を説く。


「出る杭を打つ」のではなく、「出る杭を伸ばす」社会へと転換することで、日本社会において、多様な人材が、その潜在力を十分発揮できる環境をつくり上げる


そして肝心の社会保障・財政面では、六十五歳以上を高齢者とせずに「現役世代」に含め、社会保障コストの低減と税収増を暗に図る。“自助努力”を強調した。また適正な財源配分の為に、国民の資産・所得をきめ細かく把握する必要性を記す。末尾には、予防医療に重点を置き、国民(主にシニア)の健康を促進する。尚、新たな国造りは先の『衆院選二〇一四』の演説中にも訴えていた(下記動画を参照)。




=解説=

 今回の報告での一番のポイントは、「再挑戦」と「出る杭」であろう。レールから外れた国民が再び挑戦できる社会を望んでいる。そして「出る杭」を打つ人間は、通常、若手ではない。それは打つ者(主に中年・シニア)が居座り続ける現状を指し、新陳代謝の悪さ等を憂いている。他の動画を見る限り、小泉は最早、怒っている。何よりも小泉らは現三十代で、真に未来にシニアになる。因って、現シニアの社会保障対策より信頼性が高い。この当事者が語った点は大きいだろう。


今回の小泉の発言は、党内の中年・シニアから忌み嫌われる事が前提だ。否、既に嫌われる事なぞ、承知であろう。彼は媚びて何もせずに自身の利益を追求するよりも、力ある中年・シニアの先輩達を敵にし続けても未来を変える事を選んだ。それが今回のニュースの本質だ。働き手世代は、小泉を援護しなければならない。他にも他党で三十代や四十代が大シニアと闘っている国会議員もいる。

働き手世代は大シニアに対し、圧倒的に劣勢であった。然し、ここ二、三年で政治SNSにより潮目が変わった。若手でも行動し現実化する事ができる。ハイムは働き手世代に利益を与え、大シニア(既得権利者)に対し闘い続ける立候補者を追う。七月、『参院選』。


人口減少さえも強みに変える、22世紀を見据えた新しい社会モデルを、私たちの世代で創っていきたい


撮影:渡辺

(了)


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