与党VS野党統一候補(北海道第五区)、この選挙で夏の選挙が変わる

【社会考察】 八月実施説も浮上している『参院選』の前哨戦ともいわれる今回の補欠選挙(以下、補選)。現在、北海道五区と京都三区の二箇所で行われている。告示は四月十二日から行われ、運命の投開票日は四月二十四日の日曜日である。


北海道第五区では前職の町村信孝議員死去のため補選が行われる。候補者は二名。自民公認(公明・こころ・大地推薦)の四十四歳・和田義明と、野党統一候補(民進・共産・社民・生活)無所属の四十三歳・池田真紀の実質、与党対野党連合の争いとなる。

世論調査で支持者数は拮抗している。



シニアが九割

 候補者両名は四十代。自民公認・和田候補は前職で同地区で計七期当選した町村議員の娘婿。対して野党統一候補の池田候補はシングルマザーでの立候補。与党という後盾のある和田と一般から野党連合を味方に付け戦いに挑む池田。


十九日には東京・衆議院議員会館にて『北海道五区補選・池田まき​応援緊急集会 in Tokyo』が行われた。

登壇したのは、「市民の風・北海道」代表で元札幌市長の上田文雄はじめ、元日本医師会会­長の原中勝征ら十名以上。民進・共産らの議員が訪れ、シニア層からの応援が色濃く伺えた。若手からは、安保法案に対し反対を強く訴えたシールズ代表理事・奥田愛基が参加。池田候補への応援に奥田自身も現地入り。

会場には八十名程が駆けつけた。内、シニアは九割以上を占めていた。




<シニア任せでどうなったか>

同選挙の結果次第では夏の参院選での雲行きが変わってくる。

ハフィントンポストで十六日、「北海道5区、補欠選挙の意味と結果の大胆予測」が報じられた。同記事によると、夏の衆参同時選挙の可能性について記されている。


自民公認の和田が勝利した場合、衆参同時選挙の可能性は高まる。一方、野党側が勝利した場合、自民党は、警戒し同時選挙は行わない可能性が出てくる。

野党統一が勝利することで、自民は今後の動きに制限がかけられることだろう。



法の下の平等は何でも平等ではない

 上田元市長は現役世代に対し、「権利を持っているだけでは何も変わりません。持っている権利を行使することで変わるのです。」と、現役世代の意見で政治が変わることを同緊急集会で示した。


今後の日本政治において、現役世代とくに今回の選挙から選挙権のある十八歳から三十歳までの若者の動き次第で未来が変わってくる。

投票に行けば一票が積もり、政治が変わる。反対に今まで通りに投票に行かなければ何も変わることは無い。



現役世代の動き次第で自身に利益のある政治か否かが変わってくるだろう。

何もしなければ何も動かない。至極当たり前の事を分かっている方が、生きる上で自身が獲るメリットは大きのではないかと思う。




補足

同緊急集会で若者(二十から三十代)がほぼ居なかったことが気になる。

参加者のシニアらは次世代の為にと意気込んでいた。本当に彼らは十から二十代、ましてや今、未成年の子供たちにとって実のある政治活動(発言)をしてくれるのか。「若者世代の意見を聞いているのか。」と、疑問に思う部分があった。


現在、ゆとり世代の問題が社会で発言されているが、若者世代の意見を聞かなかった場合、ゆとり世代と同様に社会に適合する教育を受けていない世代が生まれないか不安である。

決戦は明日、日曜日。


写真;上)共産党 副委員長 小池晃 参議院議員、元札幌市長 上田文雄、共産党 国会対策委員長 穀田恵二 衆議院議員

中)法政大学 法学部 教授 山口次郎

下)日本医師会 前会長 原中勝征

撮影記者:岡本

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