令和帝は水の取組みを続投する意思|お誕生日記者会見

【社会報道】 天皇陛下(庚子)は、令和二年二月二十一日に赤坂御所にてご即位後に初となる記者会見をなされた。代表質問に六問、関連質問に三問をお応えになられた。二十三日に予定されていた一般参賀は新型コロナウイルスの影響を鑑み、宮内庁が中止。六十歳になられた。


ご即位の感想には「剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀に際しては、これから先、我が身が担う重責に思いを致し、身の引き締まる思いがし、厳粛な気持ちになりました。」と述べられ、ご即位後の十ヶ月間でなされた公務の重みと大切さをお感じになられている。今後におかれては「上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また歴代の天皇のなさりようを心に留め、研鑽さんを積み、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすべく、尚一層努めて参りたいと思っております。」と令和帝としての命を全う成されていく。


日本社会の変化における天皇の役割については、人々と触れ合いと直接話を聞く機会を大切なされ、今後の活動の方向性を思案なされる。皇后陛下(癸卯)に対されては「今後とも、できる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っております。」と、愛子内親王殿下(辛巳)に対されては「自分のやりたい事を見つけ、成年皇族としての公務とのバランスを見出しながら、将来への希望を描いていって貰えれば。」とお話しになられた。


皇位継承の資格を有する皇族が三人となっている事については「制度に関わる事項については、私から言及する事は控えたいと思います。」と象徴天皇の立場を堅持しつつも、秋篠宮親王殿下(乙巳)とお話しもなされている模様。


在日外国報道協会からは水に関する質問があった。陛下は水の研究を続けられてこられた。ご即位なされる昨年には、徳仁の名で「水運史から世界の水へ/NHK出版」をお出しに。世界水フォーラムの基調講演等を文字にしてお残しになられた。会見で「水問題については、水を切り口に豊かさと貧困、防災等、国民生活の安定と発展と共に世界の様々な課題についても考えを巡らせる事ができると思います。即位以来、慌ただしく日が過ぎましたが、事情の許す範囲で少しずつ水問題についての取組みも今後とも続けていく事ができればと思っております。」とお取組みをお続けになられる旨をお伝えになられた。


陛下の二十三日は朝九時「天長祭の儀」に始まり、多くの祝賀を経て、夜七時「お祝御膳」で終わる。お祝御膳では上皇上皇后両陛下、愛子内親王殿下、皇嗣御一家と妹であられる黒田御夫妻の家族でお過ごしになる。


写真:宮内庁

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