渡辺喜美は『維新』から、慶応大の名誉教授は新団体「怒り」

【政治ニュース】 安倍政権を左右する『参院選』までおよそ二ヵ月となり、平成二十八年五月九日に元「みんなの党」の初代党首だった渡辺喜美が『おおさか維新の会(代表:松井一郎)』から全国比例で出馬する旨を朝日新聞「渡辺喜美氏、おおさか維新から立候補へ 参院選比例区(画像引用)」らが報じた。報道時の段階では合意で、十四日に『維新』の常任役員会で正式に承認される見通し。国会内の最有力な第三極政党から、一兵卒として四年振りに国政復帰を目論む。


一方、九日には、新安保法制を「違憲」として廃止を訴える憲法学者・小林節 「慶応大」名誉教授らが政治団体「国民怒りの声」を設立した。代表の小林は全国比例から出馬する。ネット等で候補者と資金を募り、十人以上を擁立する方針。産経『「野党共闘が願う形で実現したら応援団に戻りたい」「思えば老後。失うモノは女房以外に何もない」(画像引用)』らが報じた。九日の会見では、資金をクラウド ファウンディングを利用し募り、芳しい金額まで集まらない様であれば止める意向も示した。




=解説=

 後、二ヵ月。野党は民共(民進・共産)で一先ず整い、第三極の要・渡辺がようやく、当時の西の第三極を率いた橋本徹の元で一つになった。現状は、維新の法律政策顧問であるが、四年前に期待された元「みんな」と元「日本維新」の融合が別のカタチで現実化した。後継である現『維新』は、野党第三党。自公・民共・維新の構図が上がった。


「怒り」の小林は、会見でパイを喰い合うのではなく、「パイを大きくしないと。」と政治への新規ユーザ獲得を目論む。ビジネスの観点では、ベンチャ的な発想で国会に挑戦する。昨今の投票率で勘案すると、ブルーオーシャンは未だ健在だ。また擁立十名と定める理由は、参議院での議員立法(単独法案提出権)が十名の賛成が必要である為だ。


自公と民共では、ブルーオーシャンの獲得は厳しい。このブルーオーシャンの獲得に一つ、成功した党が、元「みんな」と元「日本維新」であった。詰まり、東の渡辺と西の橋本であった。彼らが一つの政党に遂に属する。そして同じくブルーオーシャンを狙いに来る、未知数の「怒り」の小林。総じて、二十代・三十代の投票率は低い。この二階層に対し、響くアプローチをした政党が『参院選』を収める。その合計票数は、二千万票を超える。前回「衆院選」で自民党の得票数は二千五百五十二万票だった。

二階層の彼らは動かないのではない、動く必要性を感じないだけだ。十八歳と十九歳の二百万票も外せない。

そして衆参W選は消えてない。

(了)

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