左派と右派とは?内閣は弱者救済か実力主義か

【政治コラム】 左派と右派は政策のゲージだ。左にゲージが寄れば、弱者救済系へ。右にゲージが寄れば、実力主義へ。稼げない世の中は左で、稼げる世の中は右だ。今のコロナ対策でも分かるだろう。


左派と右派、元は左翼(革新・革命)と右翼(保守)。十八世紀・フランス革命期の「国民議会」がルーツ。二十世紀後半の冷戦(左;ソ連、右、米国)終結で概念が曖昧に。主に階級を意味した。左翼は下級階級、中道は中産階級、右翼は支配者階級。


現在の日本は、左派(社会・共産主義)と右派(資本主義)に分かれる。中道を謳う政党もあるが、資本主義政策が曖昧で社会主義政策を全面に出しているので、左派と分類する。左派は共産・社民・新選・立憲・公明・国民。右派は自民、維新。N国はワンイシュー政党なので左右に属さない。


米国も左派・民主党と右派・共和党に分かれる。統領がどちらの政党になるかで、米国の政策はガラリと変わる。左派はハト派寄りで、右派はタカ派寄り。戦争等に対し、穏健派(ハト派)か強硬派(タカ派)か。戦争はハイリスクであるが、最も効果的な経済政策である。


米国は定期的に左と右に統領が変わる。今は資本主義の政策が多いが、統領選で左が選ばれれば、社会主義的な政策になる。「二大政党制」と言い、これが米国の強さとなっている。米国民が左へ右へと、バランスを重んじているのだ。



<どちらにも振り切れない日本の現在>

 日本も「二大政党制」を目論んだが、なかなか上手くはいかない。以前には「五十五年体制」という社会党対自民党であったが、米国の様に交互にトップを出す事はなかった。バブル崩壊後の平成初期には「非自民・非共産連立政権」も誕生。その後、社会と自民が組む連立政権が数年続き、自民単独となり、平成中期から公明が加わり、旧・民主党と自民で政権交代が起き、現在に至る。


戦後の内閣を眺めれば、日本国民は至って右派寄りな事が分かる。時たま、左派の内閣ができる程度であり、二大政党制の実現は厳しい。


社会より更に左の共産を嫌っている層がシニアに相当いる点が影響しているのだろう。革新・革命は武力勢力のイメージが未だに残る模様。五十五年体制の崩壊以降、連立でしか保てない現状がある。



次に独裁についてだが、現状では世界を鑑みても左派(社会・共産主義)が独裁となりやすい。この点も学生運動を味わったシニアは、感覚的に分かっているのであろう。右派は余程でないと独裁にはならない、というよりも制度上、普通はなれない。日本も第二次大戦時に「一国一党」を目指し、全政党を一つにまとめ上げた「大政翼賛会」があったが、政党にはなれ切れなかった。過去の自民は「一党独裁制」ではなく、「一党優位政党制」という。



左派と右派は政策のゲージだ。左にゲージが寄れば、弱者救済系へ。右にゲージが寄れば、実力主義へ。


現・安倍政権は公明という左派がいる為、右にゲージを振り切れない。独裁とはほど遠い。東京都の方が議会で都知事寄りの政党が第一党の為、独裁寄りだ。米国は数年おきに、思いっきり左(社会主義)に右(資本主義)に振り切れる。現・トランプ政権が正にコロナ下で分かり易い。


平成時代に日本が碌に経済が成長しない理由は、これだ。逆に昭和時代に高度経済成長やバブル景気を謳歌できた理由は、資本主義の自民が単独政権であったからに他ならない。


現代では単独政権が難しい。ならば左派・右派毎の政権が望ましいだろう。何故ならば、若手全般が未だに大きく稼ぐチャンス(資本主義の世の中)がないのだから。シニアには過去にあった。これはズルい。若手にも大きく稼ぐチャンスが欲しい。



ここからは若手が選挙の際に考える事だ。

「稼げないが、弱者救済の世の中(社会主義)が良いのか?」・・・a

「稼げるが、実力主義の世の中(資本主義)が良いのか?」・・・b


現存する政党をSNS等で支援し、票を入れる。aならば共産・社民・新選・立憲・国民のどれか。公明は外す。いつまで経っても連立政権で変わらないからだ。bならば自民・維新。二大政党制では分かりにくいので、米国のように左派(社会主義)か右派(資本主義)か。こちらの方が分かり易くないだろうか。


ゲージを右に振って若手全般が大きく稼いだなら、一度、ゲージを左に振って弱者を救済。ある程度、救済したら、再びゲージを右に振ってまた大きく稼ぐ。この繰り返しが経済成長、つまり皆の所得増に繋がっていく。



 今はゲージの真ん中で微動しているだけになってしまっている。安倍総理がアクセルをふかしても、公明が即、隣でブレーキを踏む。いつまで経っても若手は大きく稼げない。公明の支持者は、ほとんどシニアの学会婦人部だ。彼女達が間接的に若手が大きく稼げる機会を何年も奪っている。


この異常な状態を終わらせる為に一度、右派(資本主義)政権を若手の力で創ろう。そして大きく稼ごう。若手一人の力は小さい。だがSNSを中堅やシニアよりも駆使できる力がある。新選も立憲も若手で成り上がった。若手一人のシェアは尋常でないほどに大きいのだ。だが中堅・シニアがSNSを完全に駆使できるまでの期間限定である点を忘れてはならない。彼らも学んでいる。


記事:金剛正臣

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