ゆとり世代が人生初の最大ピンチ、自分自身が対応を誤ると氷河期世代の二の舞に

【人生コラム】 十六歳から三十三歳までの「ゆとり世代」が人生初の、そして人生で最大のピンチを迎えている。


小池百合子 都知事の国による『緊急事態宣言』の強い要望により、自粛ムードが都市を中心に蔓延。六十歳以上の健康・命を救ったものの、若手の経済・命を奪い始めている。特に、ゆとり世代が、どの世代よりも大きな危機を孕んでいる。


昭和四年「世界恐慌以来の悪化」とIMF(国際通貨基金)が日本のGDPをマイナス五㌫台/年と予測。エコノミストや証券会社も二桁のマイナス成長/年を算出。最悪でマイナス二十五㌫/年(四-六月期、ゴールドマン・サックス証券)を予測。


最低でも平成二十年「リーマン・ショック(マイナス五.四㌫)」級の危機だ。今の日本の記録では、このリーマン時が最低GDP成長率となる。平成十年「バブル崩壊」時でマイナス一.一㌫だった。



ゆとり世代は大卒を中心に安倍政権下で、一度も不況を経験していない。就職率も年々上昇し、安倍政権の果実を享受してきた。これは当たり前ではなかったのだ。



何が起きるのか。

  1. 正社員;減給・リストラ・倒産による無職の危機
  2. 非正規;収入の大幅減、契約解除による無職
  3. 学生;就職難(内定取消し)、非正規の増加、退学、進学の諦め



一つ上の世代である「氷河期世代」が同じような体験をしている。バブル崩壊とリーマン・ショックを二十代で経験した世代だ。非正規率は多く、正規も含めて収入増は見込みにくい。人生は不安定化し、婚姻率も低い。親の介護を意識しながら、不況から始まった二十年間を生きてきた。



「人生に逆転はまず無い!」
「一度こければ、それまで」
「絶対に誰も(中堅・シニアは)支援してくれない」



コロナのワクチンは早くとも年内。既にヨーロッパのコロナは、武漢株とは異なった変異コロナが広がっている。五歳未満がなる川崎病も少しずつ増えている。コロナは変異しやすく、アメリカは今年の冬のインフルエンザと新型コロナの警戒態勢に入っている。南半球では、これからが冬だ。二回目の変異コロナが南米からアメリカに入ってくる可能性がある。そして物流等で、日本にも二回目の変異コロナが入ってくる可能性がある。


専門家達が収束まで一、二年という記事を読んだことがあるだろう。長い場合には五年という者もいた。変異すればワクチンは効かないかもしれない。また日本で六十歳以上が死に始めれば、当然、自粛となる。



ゆとり世代は自粛ムードが断続的に一年から二年、最悪五年をシミュレーションしておかなければ、ならない。



何よりも氷河期世代とは異なる点が一点ある。それは当時と比べてセーフティネットが無くなってしまっている点だ。いわゆる「水」や「風」といわれる業種が不況でも当時はあった。日銭で食い繋ぐことができたのも事実だ。だが今回は、都知事が真っ先に「水」「風」を自粛対象として糾弾し、壊滅的な状態にしてしまった。お陰で助かった六十歳以上がいる。特に「水」に関しては家賃が高額なこともあり、復旧の見込みが立ちにくい。


若手がお金に困った時のセーフティネットは奪われてしまった。これでは、お金に困った時に日々をしのげる選択肢が無い。



コロナは今だけでは済まない。最低でも年末までは断続的な自粛。サービス業を中心とする経済は、収束しても元には戻りにくい。「リーマン時で五年かかった」という。リーマンは金融危機だけだったが、今回は経済そのものを止めてしまった。五年以内で戻る、と言う方が楽観的だろう。



自殺は増える。死んではいけない。犯罪(大麻など)にも手を染めてはならない。

そんな力があるのならば、政治に目を向けて、政治家や支援団体に問い合わせてみよう。そのための政治家だ。国会議員でも、地方議員でも良い。少なくとも打開策を持っている。


困った若手に冷たい政治家を知ろう。逆に温かい政治家も知ろう。住んでる町の政治家はポスタで嫌と言うほどに主張している。だから、困ったら政治家にアクセスしてみよう。SNSでもメールでも電話でも良い。直接、行っても良い。



これは万一の際の対処だ。できれば、死にそうになる前に政治家のもとへ行って欲しい。その声が溜まれば、我々、報道府は強く主張・抗議できる。世論に火がつけば、政治は動ける。動ければ、直接の金銭や職場の確保などの対策を法律でつくれる。アピールが欠かせない。


彼らを説得するにはデータも欠かせない。データさえあれば、東京都でも日本政府でも要望できる(署名など)。今回で分かる通り、東京都の発信力は大きい。幸い、同じ若手がトップで頼れる大阪府も福岡市も千葉市もいる。野党だが若手の政党の党首もいる。そして内閣府のメンバである若手の大臣もいる。データがあれば世論を形成できる。

但し、政治へ目を向けなかったら、氷河期世代の二の舞になるだろう。



氷河期世代の最大の失敗は、当時、政治に目を向けなったことだ。

大丈夫。今回は前回と違って若手を代弁する報道機関がいる。

限界まで我慢せず、できるだけ早い段階で政治家のもとへ行って欲しい。“国民の声を聴く”、それが彼らの仕事なのだから。邪険にされたら、報道府へメールを。その政治家を追求したい。


記事:金剛正臣

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