ニコ超で行われた『若者VS政治家』

【社会・政治ニュース】 先に開催された「ニコニコ超会議二〇一六/ドワンゴ」の二日目、午後にニコニコ超会議スペースでは『十八歳選挙権 若者VS政党代表者 超会議 〜君の意見を直接政治家に〜』が行われ、自民・山本一太(参)、民進・武正公一(衆)、公明・佐々木さやか(参)、共産・宮本徹(衆)、維新・清水貴之(参)、社民・福島みずほ (参)、生活・山本太郎(参)が登壇した。

同イベントでは、今夏から始まる十八歳以上の選挙解禁に向けて、学生有権者と政治家の討論が行われた。会場には六十人を超える観客が注目する中、白熱した討論が行われた。

冒頭では、各政党による若者有権者に対してのアピールが行われた。自民は「若者のやる気を十分に引き出せる政治作りを」、民進は「今の若者の格差拡大を変えていく」、公明は「若い声をしっかり反映していく」、共産は「最低賃金を千円まで引き上げ、ゆくゆくは千五百円を目指す。あわせてブラック企業の規制、給付奨学金の改定を行っていく」と具体案を述べた。


維新は「議員の給与削減を行い、その分を若者に当てていく」と教育面でのアピールをし、社民も「教育・雇用だけでなく、大学無償化やLGBT法にも力を入れていく。」、生活は「国の宝である若者の為に、①賃金の改正、②教育負担をなくす、③住まいへの取り組みとして家賃を下げる」と力強く宣言した。




<報われる働き方>

 若者たちとの討論では「福島の復興」についての議題が上がった。五年経った今でも、十六万人以上が被災されているという状況。復興の形とは何なのか、という若者の問いに政治家たちは誠実に答えた。”本やデータの知識”だけではなく経験から得た知識”経験知”が必要と語る若者に対し、自民・山本は「足を運んで、正しい事実を伝えていく。」と答えた。

社民・福島は「脱原発はもちろん、避難者に対してのケアをしっかり行っていく。」と具体的な案を示し、生活・山本は「オリンピックより、まずは国内をどうにかしていくべき。」と新たな切り口で意見を述べた。


また、”頑張る人が報われる働き方”という議題も持ち上がった。学生起業家の石原里奈は、自身が行っているシェアリング エコノミの観点から、雇用の現状、法の規制緩和による起業家の支援に対して語った。政治家たちの返答は、やはり”最低賃金を千五百円に引き上げる”が多い。

共産・宮本は「引き上げの為の、中小企業への支援」と答え、維新・清水は「逆に頑張ってない人達への対応という事で、天下り等の規制をしていくべき」と述べた。また民進・武正は規制緩和に対し「全国一斉は難しいが、必ず進めていくべき、加えて職業教育も必要。」と語った。



口先だけかどうかは、各党の広報担当で決まる

 ニコニコ特有のコメントには視聴者からの賛否の声が多く、「よくぞ言った!」という賛成の意見から、「言ってるだけ、信用ならない」などの厳しい意見も。これからの十八歳選挙権での若者の支持は、今の政治形態を大きく動かす可能性が十分にあるだけに、今後の各党の動き、特に広報担当の対応には注目すべきだ。


ニコニコ超会議二〇一六/ドワンゴ」

記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合

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