ニッチ メディアを制する者が令和ビジネスを制する

【ビジネス考察】 ニッチ メディアを制する者が令和ビジネスを制する。


先に伝えておく、図は無し。一つひとつ図を検索で調べて学びを深めて欲しい。


経営学的には「ロングテール戦略」が最大効果。


そう言っても最早、過言ではないだろう。これはビジネスだけに止まらないが、矢張り一つカタチにしたらメディア、特に「大手に取り上げて(ニュースにして)貰いたい」等の欲求は出てくるもの。しかし、その効果は単発的であり、ある程度の連続性がなければ、勢いは中長期で衰退する。


例えばTVであれば、ソーシャル メディアのフォロワ数が増える等、目に見えた効果を実感できるものの、中長期という観点からは望ましくない行動を促し始める。目標が「TVに取り上げて貰う為」となり、自社の品質と支持してくれていた顧客に目を向けなくなってしまうから。


短期的な観点で起業して、他社に売る。


これを繰り返していくと、ビジネス的には疲弊する。単なるアイデアの受注オーダー制(会社を売却しているので、結果的に)で肉体労働に変わりない。この短期的な観点の手法だと、TV等の大手に取り上げられた時は売上増等で奏功する。ただ、アイデアが出なくなった時(肉体・精神の衰えで必ずある)に仕舞いだ。そういった時の人を見てこなかっただろうか。


令和時代には自社ないし自身を取材し続けて貰うニッチ メディアが欠かせない。最初はリファラかもしれないが、自社にとっては重大なユーザだ。広げてくれる。自社の製品やサービスにとても好感してくれている。その先にリファラを追うニッチ メディア(GIGAZIN等)の記者がいる。ここでのニッチは、大手報道機関やYahoo!ニュース等のメジャー級未満の特化的メディアの事。


この『リファラ・ニッチ記者・フォロワ』の三者がKFSであり、強いて言うなればメジャーは令和時代には不要とも言える。資本力のない企業がメジャーに出ると、兎角、衰退する。これでは、ロングテール戦略が瓦解してしまう。だから現在では「大ヒット商品を出さない」様にしている企業もある程。

目指すは最大利益。瞬間最大風速では空しい。まるで宝くじの人生の様。


ロングテール戦略上、失敗した例にはAKBがある。初期はニッチ記者を大切に伸し上がっていったが、指原莉乃が総選挙で一位になった前後よりメディアを選別し始めた。秋元康という名を以て十年近くもったが、その後はグループもろともビジネスの持続性という点で瓦解。後、十年後には指原莉乃を始め、消えているかもしれない。これでは最大利益ではない。


大きな利益を得る為に土台を削ってはいけない。移り気なリファラを繋ぎ止めるのがニッチ記者。ニッチ記者を排除すれば、リファラも失い。残るは古参のフォロワのみ。これで後十年は難しい。いつでもニッチ記者を呼び込める企業が令和時代に強い。


次の例は「れいわ新選組」。山本太郎は師・小沢一郎に倣い、国会での記者会見をオープンにしていた。国会での取材は通常、「国会記者章」が要る。しかしフリーは記者章がないので、初期に山本太郎は右派も左派も関係なく、あらゆるメディアを呼んでいた。一重に当時の事務がやり手だった。その結果、AKBの様に各政治系のニッチ記者をチェックするリファラが取り上げ、紹介してフォロワが増えていった。


前回の都知事選では、他誌に「伸び代がない」「女性票が一番少ない」と女性記者に批評されていた。国政政党になって、ニッチ記者を選別・排除する様になった。結果、期間は異なるがAKBと同じ様に瓦解へ向かっている。考え方を変えれば、再浮上するかもしれないが、「命の発言」党員の除籍により、厳しいかもしれない。こちらの仕組みも先程に同じ。今の民放命の仕事では、伸び代がない点が指原莉乃も同じ。


民放TVは衰退産業であり、高齢者と中年女性がメイン。伸び代はない。Yahoo!ニュースもあくまでも広告業であり、フラッシュニュース程度の効果しかない。持続可能な社会を目指す時代に、コンテンツ消費型の旧・世代メディアと言わざるを得ない。TVやYahoo!ニュースは時代じゃない。


令和時代はニッチ記者だ。そのニッチ記者は一重に生きる為に、YouTuberの如くユーザの興味を確認しながら、自身の興味を追いかけ続けている。そのニッチ記者についているリファラやフォロワは、そのニッチ記者が書いた記事を大切にしている。Yahoo!ニュースでは、どこか配信しているニュースなのか、誰が配信しているニュースなのかをどれだけ気にして、覚えようとしているだろうか。


YouTubeも勘違いを来しやすい。山本太郎の様に動画が十万単位で再生されると、自身が上げた動画未満の再生回数を舐める。その十万単位は既に山本太郎に興味をもっている、詰まり「リ・ターゲッティング」のユーザなので、幾ら動画を上げ続けても新規開拓にはならない。新規開拓には、自身より再生回数が少ないかもしれないが、どこかで取り上げて貰う必要がある。

TwitterやInstagramもこれに同じ。


排除すれば伸び代を失う。小池百合子も同じ。十年以上先の未来がない。



購買決定プロセスの基本形「AIDMA」のMはメモリ。強制的に広告を見せて覚えさせるより、「覚えよう」「このサイトをブックマーク、スクリーンショットしておこう」の自発性の方が効果的なのは明らか。記者の名前は二の次、三の次。


全てのニュースやプロモーションは、『ニッチ記者・リファラ・フォロワ』で成り立っている。リファラに着眼したのが「インフルエンサ」。ただ、商売のインフルエンサをユーザは求めてない。効果がない事は企業がインフルエンサを大体的に求めなくなった点より如実。リファラも一人のWeb記者なので、フォロワは指針や埃を求める。そういったリファラには、安定したアクセス数が見込める。これは平成時代から変わってない。


未だに、かなり古いブログのタイプで収入を得ている者も多い。そこに安定したファン、ユーザがいるからだ。


企業は決してニッチ記者達を排除してはならない。ビジネスの土台を自ら壊してはならない。一人ひとりは、とても小さな存在だが実は欠かせない存在。ハイムも常日頃、ユーザに感謝し続けて裏切らない様に注意を払っている。お陰で持続できる。


瞬間最大風速よりもロングテール。

人生百年時代に目先を追ってはならない。トレードオフの関係は常に成り立つので、目先の利益を追えば、未来の利益を逃す。本当に大きい利益は後者。


ニッチ メディアを制する者が令和ビジネスを制する。何故なら、検索結果も平成を経て「信用構築の時代」に入ったから。検索は衰退せず、自身の価値を増大させる時代に入った。これはまた別の話。


記事:羽田野正法

0コメント

  • 1000 / 1000