【芸能ニュース】 平成二十八年六月八日より東京・新宿にて劇団「犬と串」のモラル脚本・演出による舞台『昆虫戦士コンチュウジャー』が上演を開始し、報道陣向けにゲネプロが先んじて行われた。劇団「犬と串」は、二十年に早稲田大学演劇研究会のモラルを中心に結成された。それぞれが舞台の映像にジャンルを問わず活躍する軽やかさと、泥臭さのギャップが最大の魅力。
そんな「犬と串」のモラルが今回手がけたのは”正義のヒーローの中に、一人だけ中年男性が?”という何ともシュールな内容の『昆虫戦士コンチュウジャー』だ。キャストは戦隊シリーズに出演していた馬場良馬(甲子)、斎藤秀翼(癸酉)、戦隊音楽を担当していた伊勢大貴(辛羊)や、Berryz工房の須藤茉麻(壬申)等の豪華な顔ぶれ。そんな中、主役の中年戦士・時羽奏を演じるのは、数々のバラエティーなどに出演するモト冬樹(辛卯)。
<戦闘中の音楽にも注目>
舞台は、上演開始と同時にまるで子どもの頃に見たヒーローショーに訪れたかの様な演出で、一気にモラルワールドに引き込まれる。舞台中もシュールな内容に報道陣や関係者も大爆笑が起こり、歌にダンスとコメディーミュージカルのようなステージを繰り広げた。その引き立て役はやはりモト冬樹の演技で、周りとのギャップや独特の雰囲気が観客の笑いを誘う。シュールな内容の中にも感動するシーンや切ないシーンなどが多彩に盛り込まれ、ラストのキャスト全員で主題歌を歌うライブコーナーでは、モト冬樹がギターを演奏するなど圧倒のフィナーレとなった。
同舞台で音楽を担当するのは、自らが戦隊シリーズに出演した経験がある、三ツ星サラバの平牧仁(丁卯)。俳優として活躍する一方で音楽ユニットを結成し、この度音楽家としてもデビューした。全曲を制作した平牧は「舞台の世界観を膨らませられる様に、台本を読みながら制作した。主題歌はもちろん、戦闘中の音楽や舞台中の曲にも注目してほしい。」と音楽家としてのコメントをした。
熱血なヒーロー
舞台終了後にはキャスト陣への囲み取材も行われ、主役を務めたモト冬樹は「コメディーは好きだけど、こんな舞台は初めて。モラルの世界観に追いつけるように努力したので是非ご覧になってほしい。」と話し、リーダー・万里チョウジ役の馬場は「元ヒーローらしく、熱血な熱いヒーローを演じた。お客様と一緒に作る舞台なので、是非笑いに来てほしい。」と熱いコメントをした。
また紅一点の桜田’ファミリア’明日香を演じた須藤は「アイドルとしての姿とは違う可愛らしさに注目してほしい。」と戦士唯一の女性として観客へメッセージを送った。同舞台は、六月十二日まで、新宿・紀伊国屋ホールで上演される。
=あらすじ=
2XXX年。恐怖の軍団・爬虫類帝国の襲来により、未曾有のピンチを迎えた地球では、科学技術で人間に昆虫の能力を与えるプロジェクト「昆虫戦士コンチュウジャー計画」が行われた。その戦士に選ばれた五人の若者は完全な昆虫パワーを得るべく、サナギの状態となり眠りにつく。長い眠りから覚めた若者たちの中には、なぜか中年男性が混ざっていた。彼のモチーフとなった昆虫は「トンボ」で、トンボは不完全変態。一人だけサナギにならず、普通に年を取っていた!
正義感に燃える若者達は、疲れ切った中年男子と共に戦えるのか?シュールな笑いで小劇場を沸かす、新感覚のヒーロー・コメディ、ここに誕生!!
『舞台「昆虫戦士コンチュウジャー」ゲネプロ/MMJ』
記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合
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