大正八年から百年間も世界の先頭に立ち続ける日本、三権の長が述べた事|全国戦没者追悼式

【政治報道】 皇紀二六八〇(令和二)年に日本国政府(総理:安倍晋三)は皇居外苑「日本武道館」にて『全国戦没者追悼式』を挙行した。天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、お言葉を賜った。戦没者数は、軍人軍属等が二百三十万人、一般邦人は八十万人の計三百十万人。


三権の長の四名は式辞及び追悼の辞を述べ、両陛下はご傾聴なされた。


戦後七十五年の節目に三権の長は何を“辞”としたか。三権全てに通じた事は、三百万余の御霊への祈り、現在の日本の平和と繁栄が戦没者の犠牲・先人の努力の上に築かれた点。


 行政の長・安倍晋三(甲午)内閣総理大臣は、国の責務を述べた。未帰還の遺骨を故郷へ迎える事だ。決然たる誓いもした。「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない。」と。決意もした。「我が国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携えながら、世界が直面している様々な課題の解決に、これまで以上に役割を果たす。」と。そして「現下の新型コロナウィルス感染症を乗り越え、今を生きる世代、明日を生きる世代の為に、この国の未来を切り拓いて参ります。」と宣言した。


立法府の長・大島理森(丙子)衆議院議長は、「心を合わせて平和の為に不断の努力を続けていく事。」を使命とした。憲法前文「全世界の国民が等しく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する」を日本の果たすべき役割とし、その役割が「益々、大きなものとなっている。」と示した。また内外の歴史への認識・叡智・誠実・倫理観・勇気を以て、世界の幸せの為への行動を説いた。極めて重要としたのは、戦争を未来へ語り継ぐ事。


他方、立法府の長・山東昭子(壬午)参議院議長は、女性らしい文体で毎年のこの日を「静寂が日本中を包み込む時間があります。」と表現。戦後生まれが八割を超えている点を伝え、スマホの時代に触れた。「今や指先の操作一つで簡単に何かを知る事ができる世の中です。だからこそ、私達は、先の大戦の経験に直接触れ、皆で歴史を語り合い、平和の尊さを伝承していく努力が必要と考えます。」と述べた。責務は連帯・強調を国際社会の先頭で訴え続ける事。


司法府の長・大谷直人(壬辰)最高裁判所長官は、平和な社会の実現に向けた不断の努力を伝えた。「私達、司法に携わる者としても、日本国憲法の下で法の支配の理念を実現する事が恒久平和に通じるものである事を信じて全力を尽くして参ります。」と述べた。


『全国戦没者追悼式』は陛下を始め、三権の長が想いを綴る年に一度の機会。故に日本の全てが一堂に会する。主権者・国民の立場からは遺族代表が綴る。


日本の全てが戦没者の御霊を供養し、日本という国がこれからどの様な国を目指しているのかを知れる機会でもある。安倍首相は、世界の課題に日本がこれまで以上に役割を果たし、今と明日の世代の為に日本の未来を切り拓く、と。


大島衆院議長は、世界のおける日本の役割は益々、大きくなっており、世界の幸せの為の行動を促す。昭子参院議長は、歴史を語り合う必要性を述べ、連帯・強調を世界の先頭で訴え続ける事、と。大谷最高裁長官は、法の支配の理念が恒久的に平和に繋がる、と。


日本は大正八年以降の「国際連盟体制下」において五大国となってから、第二次大戦後もG7に入っており、百年間も全世界の先頭に立ち続けている(現在の五大国の内、露中はG7に入っていない)。そんな日本国民が自国の為だけは疎か、自身の為だけに生きてしまっては、世界の民は絶対に救われない。


記事:金剛正臣

撮影:岡本早百合

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