【ビジネス・政治ニュース】 平成二十八年六月二十四日に公明公認・自民推薦候補の新人、三浦のぶひろ(乙卯)が神奈川・武蔵小杉にて街頭演説を行った。応援には石井啓一(戊戌)国交大臣が駆けつけた。三浦は元・防衛大の准教授で工学博士。神奈川選挙区は『参院選二〇一六』から定数が四議席となり、十二名が立候補。 報道現在の新聞各紙の情勢で五歳下の共産・浅賀由香(庚申)と三位当選を競っている。
三浦は、エネルギ関連として脱原発を一番目に訴えた。成長戦略には、ロボットや省エネ等の技術を据えた。二番目に若年層への政策として、教育に関して述べた。「若い世代・子育て世代を全力で、バックアップできる社会をつくります。」幼児教育の無償化や返済不要の制度「給付型奨学金」の実現を絶対と丁寧な口調で説き、経済的な効果を現状の二.五倍(税収)と説明した。これを“未来の希望”と語気を強めた。一人親で育った三浦の家族は、妻・娘・犬。
三番目に中小・小規模事業者に焦点を当てた。生産性の向上や下請け取引制度の改善を挙げ、「価格交渉力をどんどんつけて頂いて、ちゃんと儲けて頂いて、雇用を賄って頂ける社会をつくります。」と、不安を取り除く事が政治の仕事とし支援を懇願した。演説は創価学会特有の語り(座談会)口調。王道で聞き取り易い。他には国内観光業の需要倍増と農林水産業の成長力強化を政策とする。ビラには、自民・安倍晋三(甲午)総理と菅義偉(戊子)官房長官とのツーショットが掲載。公明幹部との写真はなかった。
<婦人部のノーリアクション>
聴衆は、創価学会の婦人部とみられる女性が大半を占めた。石井国交大臣の応援は、ニ争点に絞った。「アベノミクスの是非」と「新安保法制の是非」だ。前者では、雇用情勢(有効求人倍率)を挙げ、二十一兆円の税収増の成果を伝えた。ここまでは良かった。女性の聴衆には、頷きも確認できた。その後、三分間程、野党を攻撃。東急・武蔵小杉駅前のロータリの空気が沈んだ。
後者の争点で“専守防衛”を強く訴え、「自衛権がどこまで広がるかを、突き詰めた結果であります・・・あくまでも日本国民を守る為に攻撃するんです。」と、正論を述べるもロータリは固まった。このフレーズは、正しく共産が公明を責める際に詰める部分だ。石井大臣の話しに頷く者は五人程度だった。国際活動上の見殺し論を出すも、女性聴衆のリアクションは乏しく、拍手もまばらであった。再度、民共の批判に戻し締めた。
創価学会婦人部は学会という組織の中核で、名誉会長・池田大作の長年の教えにより戦争を絶対反対する。しかし昨年の新安保法制に関しては非常に懐疑的であり、敵とみなす共産等のイベントに三色旗(創価学会の旗)を振る婦人部も多数いた。一年近く経っても、婦人部を納得させる事ができない状況だ。演説後の恒例の握手会は三浦の若さで盛況で、全力の握手を行った。三浦の支持は厚そうだ。しかし与党・公明への懐疑心は、女性らの微笑や会話から判断するに、消えなかった様だ。
『参院選二〇一六』神奈川選挙区:三浦 のぶひろ(Miura Nobuhiro.乙卯)/公明党
撮影記者:金剛正臣
© FPhime
0コメント