四割近くも、三十代と四十代が立候補した『参院選二〇一六』

【社会・政治考察】 平成二十八年七月十日に安倍政権の未来を占う『参院選二〇一六』の投開票が行われる。既に期日前投票は始まっている。今回の改選議席である百ニ十一議席を狙って、全国から三百八十九名が立候補した。ハイムが日本の原動力とする三十代と四十代をいつもの如く、集計した。


まず全体から視る。三百八十九人中、三十代と四十代は合算で百五十二人。全体の割合としては、三十九.一㌫と四割近くとなった。圧倒的にシニア勢でない状況だ。芳しい。それぞれを視ると、三十代の立候補者は六十八人、四十代は八十四人。割合は十七.五㌫と二十一.六㌫だ。大雑把に案分だろう。こちらも芳しい。


次に各政党が力む選挙区。改選数は七十三議席に対し、立候補者数は二百二十五人。二代の合算数は百二人。割合は四十五.三㌫。問題なさそうだ。三十代は四十二人、四十代は六十人。割合は十八.七㌫と二十六.七㌫。四十代が三割に迫ろうとしている。


最後は、比例区。改選数は四十八議席に対し、百六十四人が立候補。二代の合算数は五十人。割合は三十.五㌫。これは公示時点で、シニア勢に対し劣勢である。三十代は二十六人、四十代は二十四人。割合は十五.九㌫と十四.六㌫。なんと三十代の方が多い。


参議院議員は法律により、満三十歳から立候補できる。衆議院議員は、満二十五歳である。





<供託金が選挙区の倍する比例区>

 そこで、比例における各政党毎に二代を視てみる。若手に対する各党の見方でもある。前の数字が三十代で、後が四十代だ。自民は一人、三人。公明は三人、五人。民進と維新、支持なしは〇人、一人。共産は十八人、七人。社民とこころは〇人、〇人。怒りは一人、四人。改革は一人、二人。生活と幸福は一人、一人。選挙区はまた別だ。


共産が多量に三十代を出している。これは野党共闘により、共産が選挙区に候補者を出さなかった為だ。いつもは略全選挙区に若手を含めて、候補者を擁立している。共産としては若手の比例多量投入で新たなデータが採れるだろう。



前後十歳の候補者の話しを聞いてみる

 二十代から四十代の投票率が低い理由は、かねてより候補者の問題も一つあるとハイムは選挙の度に考えてきた。常識で考えれば、言葉や価値観の異なる年輩に同調する事はすくないだろう。政治は六十代が引っ張っているが、二十代から四十代が大人しく話しを聞き、同調するとは考え難い。圧倒的多数は近い世代に対し同調するものではないか。


よって、若手の立候補者が必要だった。選べる状況が必要だった。今回は参院選なので、三十歳以上であるが、SPEEDの今井絵理子(自民から立候補)の様に前後五歳ぐらいであれば、同調し易いのではないか。今回は、四割近く三十代と四十代がいる。後二週間だが、一度は彼らの考えを生で聞いたり、演説後に質問してみたら、何か思うところが出てくるだろう。若手ならTwやFBで演説日時を更新している。たいてい、前日か当日に決まる。これが厄介なのだが。


ハイムの記者達も心に響く演説を聞いた事が、最初にあった。だから書ける、書けない立候補者がいる。何かをやるには情熱が必要だ。十歳ぐらい上だと、一先輩の意見・考え方を聞ける。それはそれで勉強になるだろう。そして、その情熱を感じる事ができた候補者を記事としてハイムは上げている。なにぶん、六年間を任せるのだから。心が動かない話ししかしない候補者を伝える、投票する価値がないだろう。

(了)

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