左派・立憲&国民合流へ、新党のビジョンは

【政治報道】 国民民主党(代表:玉木雄一郎)は、令和二年八月十九日に都内にて「両院議員総会」を開いた。立憲民主党(代表:枝野幸男)との新党結成を決めた。玉木代表と一部の議員は合流せず、左派・改革中道の新党を結成する見込み。九月に合流予定の新党は、衆参で百五十人規模の第二党(野党第一党)で、来る『衆院選』に備える。

自民党(総裁:安倍晋三)は、衆参で四百人に迫る。


十一日には先立って両党が合意した『新党綱領案(六頁)』を発表。『衆院選』は政権選択の選挙。第二党の綱領は、現・政権と比較する最重要なもの。ビジネスでいう所の経営ビジョン。この下に政策(経営戦略・戦術)を創る。「基本理念」と「私たちのめざすもの」の二構成。


前者では、冒頭に「立憲主義と熟議を重んずる民主政治を守り育て、人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党です。」と謳う。理念には自由・多様性・共生社会・国際協調・未来への責任の五要素を明記した。


後者は以下の七つ。

  1. 立憲主義に基づく民主政治;国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の堅持、未来志向の憲法議論
  2. 人権を尊重した自由な社会;あらゆる差別に対して断固闘う
  3. 多様性を認め合い互いに支え合う共生社会;全ての人に居場所と出番
  4. 人を大切にした幸福を実感できる経済;人への投資
  5. 持続可能で安心できる社会保障;生涯を通じた学びと挑戦機会の確保、全ての子どもの育ちを支援
  6. 危機に強く信頼できる政府;実効性のある公文書管理と情報公開の徹底、多様な主体による自治の尊重
  7. 世界の平和と繁栄への貢献;健全な日米同盟が軸、アジア太平洋地域とりわけ近隣諸国を始めとする世界の国々との連携強化



第二党の代表と党名は選挙で決める。代表の任期は四年九月末まで。選挙の期日・告示日は、立憲、国民、社会保障を立て直す国民会議(代表:野田佳彦)と無所属フォーラム(岡田克也等)の幹事長が定める。選挙運動は自由に行われる。


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