【ビジネス・社会論説】 平成二十七年七月九日に、平成二十五年分の『民間給与 実態統計調査/国税庁』の全データが更新された。平成二十六年分は、本年九月に概要が、十一月に統計表が発表される予定だ。本調査より、平均年収が世代別、且つ男女別で分かる。
二十代:
前半;二百四十六万円 後半;三百三十九万円
三十代:
前半;三百八十四万円 後半:四百二十五万円
四十代:
前半;四百五十九万円 後半;四百九十一万円
五十代:
前半;四百九十一万円 後半四百八十五万円
あくまでも使用人の平均年収である。二十代前半と五十代後半の差額は、二百三十九万円。倍率は一.九七倍。四十年間も務めあげて、二倍未満だ。これが企業戦士の現実だ。
<自分しか分からない≒貧しい・乏しい>
結局のところ、“稼ぐ力”が問題なのだ。稼ぐ為に仕事を為すコトは分かっているが、処理するだけでは駄目なのだ。“相手の立場で考える力”が“稼ぐ力”に比例するだろう。逆説的にいえば稼げない者は、相手の立場で考えるコトが出来ない(≒自分のコトしか分からない)。
個人投資家の加谷珪一が著した「稼ぐ力を手にするたったひとつの方法/清流出版」の公式HPにて、チャート『あなたの「稼ぐ度」チェック』がある。要点を突いているだろう。
貧乏という単語を知っているだろう。分解すると、貧しいと乏しいである。前者には、貧弱・粗末・満たされない等の精神(こころ)的な意味もある。後者には、不十分・不足の意味がある。創造力が貧しい。発想力が乏しい。心が貧しい。心が乏しい。
<現代はチャンス>
貧乏の対義後は富裕。裕かに富める者。当然に精神(こころ)がである。
① 心が貧乏⇒自分のコトしか分からない⇒他人の心が不明⇒コミュニケーションがうまくいかない⇒交渉失敗⇒収入ダウン⇒金銭的に貧乏
② 心が富裕⇒自分より他人を優先⇒他人の心が明白⇒コミュニケーションがうまくいく⇒交渉成功⇒収入アップ⇒財産的に富裕
ライン等のお陰で、他人の気持ちが分からない人が増えた。これはチャンスだ。何故なら、周りは他人の気持ちを理解するよりも、自身の欲求が先だからだ。自身が為す行動や言動で他人がどうなるかが分からない。否、考える気がないのであろう。傘を差していても譲らない人がいる。電車でも我先にと並び順を飛ばす人がいる。たくさんいる。だから、心が富裕になった者は勝てる。稼げる。彼等は一生、他人を分からない。相手の立場なぞ、考えもしない。故に貧乏だ。心も金も貧乏だ。
チャンスは大きい。平均年収の何倍、何十倍、何百倍稼ぐ人がいる。周りに貧乏がいたら、明らかに富裕層になれるチャンスであろう。“稼ぐ力”=“相手の立場で考える力”である。
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