【政治ニュース】 平成二十八年六月二十二日に『参院選二〇一六』で東京選挙区から立候補した元東京地検知事・裁判官・法務大臣の小川敏夫(戊子)参議が、東京・新宿で街頭演説を行った。演説には多くの応援演説者が集まり、その中には同党代表の岡田克也(癸巳)衆議や代表代行の長妻昭(庚子)衆議、旧民主党の母体である「日本労働組合総連合会」の神津里季生(丙申)会長らも駆けつけ、そうそうたる顔ぶれとなった。
小川は政治家と企業の関係を断ち切る為と、企業からの政治献金は一切受け取らない。財政官の癒着や利権を断ち、清潔で良識のある政治を掲げている。四期目の当選を六位で目指す(東京選挙区は六議席)。公約として挙げている基本政策は以下の通り。
- 経済再生は雇用の充実から
- ダイナミックな日本を目指す
- 財政を立て直し、若者の重石を取り除く
- 若者の血を流させない。平和大国・日本の確立
- 政治は生活者の為にあるもの
- 不正・腐敗の根絶、企業献金の廃止
※2は先端技術、クリーンエネルギーへの大胆投資
<否定演説だけで主権者は動かない>
演説中、応援者含め小川が特に強く推していたのが四と六だ。今回の参院選で与党が議席の三分の二以上獲得した場合、憲法改正が見える(衆院は既に与党で三分の二を超えている)。憲法第九十七条『基本的人権の尊重』と集団的自衛権にかかる第九条『戦争放棄』に関して改正が行われる事を止めようとしている。前者は削除、後者は国防軍の創設(自民党憲法草案より)。そして政治資金の問題により辞任した舛添要一 前都知事に焦点を当て、他の議員の不正も暴いていくと小川は豪語。公約通りに政策が実現されれば、女性・勤労者の立場から国民の真に役立つ政治が実現されるだろう。
さて、六月二十二日から七月九日まで各政党があちこちで演説を行い、自身の目指す政策を説いていくわけだが、ほとんどの人が街頭演説の模様を生で見ることはなく、新聞やテレビ、ハイムの様なネットの報道媒体を使い、その一部を見る。記者もその中の一人であった。
全く政治に無知で関心が無い人が街頭演説を聞いて得られる感想は「具体的にどうやって政策を実現させるのかが不明瞭。演説の八割が他の政党批判。」等だろう。全ての演説を最初から聴こうと思う人はほぼいないだろう。掲げているものは素晴らしい。しかし、この様な演説があちこちで行われていれば、大衆の不信感は募るのではないだろうか。
『参院選二〇一六』東京選挙区:小川 敏夫(Ogawa Toshio.戊子)/民進党
記者:岡村拓磨×撮影:岡本早百合
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