安倍首相の辞職後と秋冬『インフル・コロナ』対策

【政治報道】 安倍晋三(甲午)首相は、令和二年八月二十九日に記者会見を行い、辞意を表明した。上旬に持病「潰瘍性大腸炎」の再発を確認。


「病気と治療を抱え、体力が万全でないという苦痛の中、大切な政治判断を誤る事、結果を出せない事があってはなりません。国民の皆様の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断致しました。」と述べた。


新・首相、詰まりは新・自民総裁に関しては二階俊博(己卯)幹事長に委ねた。九月十五日を目途に両議員総会を開き、新・総裁を選ぶ。通常の総裁選は行わない模様。


安倍首相は会見で一瞬だけ、感情が出た。「拉致問題をこの手で解決できなかった事は、痛恨の極みであります。ロシアとの平和条約、また憲法改正、志半ばで職を去る事は断腸の思いであります。」と憲法改正の部分で籠った。



<秋冬に向けた具体策>

 また同日には、第四十二回『新型コロナウイルス感染症対策本部』にて締め括り発言を行った。秋冬「インフル・コロナ」への国としての取組方針をまとめた。


検査や医療の需要への急増を見込み、更なる検査体制・医療体制に取組み、高・重症者リスクの国民へ医療支援を優先する。以下が具体策。

  1. 『感染症法』に基づく権限(運用)の見直し
  2. 「インフル・コロナ」の同時検査(二十万件/日)
  3. 医療機関従事者等への定期健診(感染拡大エリア)
  4. 国際空港の検査拡大(一万人/日)等
  5. 都道府県に対する財政支援(病床増設等)
  6. 全国民分のワクチン確保(来年前半)
  7. 特例「雇用調整助成金」の延長(十二月末まで)
  8. 入国制限解除


「三密を徹底的に回避するといった予防策により、社会経済活動との両立は充分に可能であります。今、四十代以下の若い世代の致死率は〇.一㌫を下回ります。他方、お亡くなりになった方の半分以上は八十代以上の世代です。」と、感染の減少トレンド及び秋冬に向けての新体制に臨む、この機会を辞任のタイミングと安倍首相はみた。


「体調を万全とし、新体制を一議員として支えて参りたいと考えております。」と今後の気持ちを伝えた。「御支援を頂いたにも関わらず、任期を後一年、まだ一年を残し、他の様々な政策が実現途上にある中、コロナ禍の中、職を辞する事となった事について、国民の皆様に心よりお詫びを申し上げます。」と頭を下げた。


 九月、新たな内閣が発足し、新たな第二党(野党)が誕生する。日本はコロナ期にテレワーク等で働き方が変わっていっている。日常が変わっている。そして同盟国の米国は十一月に統領選。


世界経済大国・第三位と第一位に大きな変化が訪れる時。今までの八年間とは異なる新たな時代が始まる。


記事:金剛正臣

写真:首相官邸

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