菅義偉 新・総裁が狙う“悪しき前例主義”の打破とビジョン

【政治報道】 令和二年九月十四日に自民党は『総裁選』を行い、菅義偉(戊子)官房長官が圧倒的多数で選ばれた。十六日に新・内閣が発足する。


総裁選後に記者会見に応じた菅新・総裁は、横浜市議の時代より「正に現場に耳を傾けながら、そして何がおかしいのか、咀嚼と一つひとつを見極めて仕事を積み重ねてきました。」と自身の仕事観を話した。総裁として、自民党という組織内の“おかしい点”を徹底して見直していきたい。



役所の縦割り・既得権益・前例主義の三本で規制改革を行う。



「私は派閥に入っていません。私自身、この総裁選挙へ出馬する決心をしたのは、これが一番大きかったと思います。(役所の)縦割り、既得権益、そして悪しき前例主義。こういったものを打ち破っていくのが、私の仕事。」と断じた。前例主義の部分で語気を強めた。


党内人事に関しては「改革意欲のある人、改革に理解を示してくれる人。」を中心に構成。党三役は志帥会・二階俊博(己卯)幹事長、志公会・佐藤勉(壬辰)総務会長と清和研・下村博文(甲午)政調会長。新・内閣に関して「総理大臣が代わる訳ですから、思い切って私の政策に、方向に合う人を。改革意欲があって、仕事ができる人。」でつくりたい。


改革・打破。令和の菅内閣は、安倍継承内閣と見込まれる。およそ八年間、官房長官を務めてきた為、土台は踏襲。経済再生を重視する。だが、菅内閣、は何かに切り込む可能性を会見から感じた。「折角、総裁に就任した訳ですから、仕事したいなと思っていますので。」と、この会見で一番の顔の綻びを見せていた。


デジタル庁につき、「今回のコロナ禍の中で浮き彫りになったのは、やはり、この日本のデジタル環境というのが機能しなかった。一つの大きな課題であります。どうしても各省庁が(各種データや独自法律を)持っているんです。それを法律改正をしなければ、これ(デジタル庁でやりたい事、データの統合等が)できませんから。思い切って象徴であるデジタル庁を創る。」と、組閣後に早速、法改正に取組む意気込み。



「何れにしろ。目標を決めたら、それに向かって進んでいきたい。」



北方領土につき、「四島の帰属を明確にして交渉していく。」と強気で攻めたい。安倍晋三(甲午)総理と森喜朗(丁丑)元・総理と意思疎通を図る模様。


改憲につき、「総裁として挑戦したい。」と述べた。


質問は平河クラブのみから受付けた。同クラブは、同党本部内と衆院内にある記者クラブ。

新総裁は、会見後に降壇した後に直角で主権者の代表達へ頭を下げた。

重い頭の下げ方だった。


記事:金剛正臣

写真:小松 成美

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