【社会ニュース】 平成二十八年七月十五日に東京・内幸町にて、『第四回エクセレントNPO大賞 開催概要発表記者会見/言論NPO、「エクセレントNPO」をめざそう市民会議』が行われ、八月十七日まで募集されている本大賞の概要等を言論NPOの代表である工藤泰志(戊戌)と大学改革支援・学位授与機構の教授である田中弥生(壬子)が説明した。
本大賞は、毎日新聞社(代取:朝比奈豊)との共催。本大賞を日本たばこ産業(2914.T1)、東日本旅客鉄道(9020.T1)、日本生命保険(代取:筒井義信)、りそなHD(8308.T1)が支援する。またクラウド ファウンディング「READYFOR(代取:米良はるか)」と就労サービス「LITALICO(6187.TM)」、上智大学(理事長:高祖敏明)が協力する。
本大賞の目的は優れたNPOを世にPRし、各活動に賛同した企業が選定し寄付等を行い易くするものである。それを「見える化・社会化」とした。背景には、昨今のNPO不信がある。内閣府(官房長官:菅義偉)の統計データに因れば、国内の寄付額は米英に見劣りする現状だ。認定NPO法人等に対する寄附金は、損金算入できる(個人及び法人)。
<強いNPOを表に出す>
四回目を迎える今回から本大賞はリニューアルを仕掛けた。以下の三点に集約できる。
- ピーター・F・ドラッカーを基にした評価基準
- クラウド・ファウンディング(CF)の活用
- 若返り(若手スタッフの活用)
一には、評価学(Evaluator)を専門とする田中教授が「世界一、二位のレベル。」と強い自信をみせた。特に「課題解決力」に重きを置いた。本大賞は、可能な限りで大賞を選ぶまでの審査過程をクリアに公表している。この一次審査となる評価基準も先にHPで公開し自己査定し、「事業のアピール」を添付。そして応募となる。二は、第二次審査とする。CFは募集金額で判断するのではなく、「どの様にアピールしたか?」という共感を基準とする。十一月に選考基準を公表する予定だ。
三は、第一回の同賞の受賞者をビルトインした。またインターン等で高齢化するNPOスタッフの若返りにより、社会への影響力を重視した。審査期間は第三次まで含めて、八月十七日から十二月三日まで行う予定だ。第三次も一方的な審査員からの選定ではなく、ノミネートNPOと論議しながら決めていく。賞金は本大賞を含めて、四賞がそれぞれ五十万円。
この活動により期待される主な成果は、以下に見据えた。
- 非営利組織の自己評価力やマネジメント力、信頼性を向上する事
- 信頼性の高い非営利組織の見える化により、企業や助成団体が安心して寄付や助成対象を選べる様になる事
- 見える化により、人々が寄付やボランティア先を選び易くなる事
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