【ビジネス報道】　令和二年十月十五日よりビジョン（代取：南壮一郎）の完全子会社で新規事業開発を手掛けるビジョナル・インキュベーション（代取：永田信）は、同社が運営する事業承継Ｍ＆Ａプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」にて全国の事業引継ぎ支援センタと連携を開始する。

「第三者 承継支援 総合パッケージ／中小企業庁」の取組みの一環として、事業引継ぎ支援センタの連携先の一つに選定されていた。今回の連携では、全国の事業引継ぎ支援センタが譲渡企業に対し、同ＰＦへの情報掲載を促進してマッチングをサポートする。同庁と同ＰＦの連携スキームには以下の二つのパターンがある。譲渡企業の希望に応じて選べる。

1. 事業引継ぎ支援ＤＢ連携スキーム；譲渡企業に代わって事業引継ぎ支援センタの職員が、事業引継ぎ支援ＤＢと連動する形で同ＰＦへ登録を行う。登録後の譲受け企業からの問い合わせ対応も職員が行う
2. 紹介スキーム；事業引継ぎ支援センタの案内を受けた譲渡企業が自ら同ＰＦに登録。譲受け企業と直接のやり取りが可

＜M&A実績六千社＞

　「第三者 承継支援 総合パッケージ」は、元年十二月に経産省が第三者による事業承継を総合的に支援する為に策定。本パッケージ下で、官民の支援機関が一体となり、黒字廃業の可能性のある中小企業の技術・雇用等の経営資源を次世代の意欲ある経営者に承継・集約する事を目指している。

同ＰＦは、譲渡企業と譲受け企業をオンライン上で繋ぐ。譲渡企業は、会社や事業の概要を匿名で登録できる。譲受け企業は、情報を検索して閲覧できる。譲渡企業は、登録から案件成約時までの利用料は完全無料。譲渡企業から相談を受けたＭ＆Ａ仲介会社や金融機関等も、同様に無料。譲渡企業にとっては、潜在的な資本提携先の存在や自社の市場価値を把握する契機となる。

平成二十九年にサービスを開始。報道現在で全国の譲渡案件は累計六千八百件以上（公開中二千八百件以上）が登録。累計の譲受け企業は六千社迫る。事業承継Ｍ＆ＡのＰＦにおいて日本最大級の譲渡案件数となっている。

画像：ビジョナル㈱