オーナー企業の強み、三年で二倍のファンド『東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン』

【金融報道】 令和二年十月二十二日にラジオNIKKEI第一にてauカブコム証券(代取:齋藤正勝)は、ファンド『東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン』を紹介した。九月三十日に同ファンドは月報を更新しており、直近三年の騰落率は九十三.五五㌫の増となった。


同社は「au PAYアプリ『ポイント投資』厳選ファンド」として、同ファンドを含む好成績の以下の九ファンドを挙げている。

  1. 企業価値成長小型ファンド
  2. 東京海上ジャパン・オーナーズ株式オープン
  3. iFree NEXT FANG+インデックス
  4. ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド
  5. 同 世界長期成長株ファンド
  6. グローバル・フィンテック株式ファンド(一年決算型)
  7. netWIN GS テクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
  8. 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド
  9. 深セン・イノベーション株式ファンド(一年決算型)


 今回に紹介したファンドの商品分類は「追加型投信/国内/株式」。日経新聞では「オーナーズ株」で掲載。経営者が実質的に主要な株主である企業を主要投資対象とし、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成長性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄を選別している点が特徴。

報道現在で基準価額は三万三千円近辺。純資産総額は四百七十億円。


東証一部の中型・小型で八割を構成している。組入上位の業種は「サービス業」「小売業」「情報通信業」で六割。組入銘柄数は四十三。



以下が上位十銘柄。

  1. リゾートトラスト(4681.T1);中小企業のオーナーや高齢者の富裕層をターゲットとし、会員制の高級リゾートホテルを主に国内で展開
  2. UTグループ(2146.T1);製造業向けの派遣・請負大手。半導体・電子部品や自動車、環境・エネルギ分野向けの派遣・請負が主体
  3. 日本電産(6594.T1);世界首位の総合モーターメーカー。「ハードディスク用スピンドルモータ」や「携帯・スマートフォン用振動モータ」等の様々な分野のモーターで世界シェア首位
  4. パーク24(4666.T1);地主から土地を賃借し時間貸駐車場「タイムズ」を設置運営。平成二十一年よりカーシェアリング事業に参入
  5. イズミ(8273.T1);中国・四国・九州地方を地盤にショッピング センタと食品スーパーを展開
  6. 前田工繊(7821.T1);道路や河川等のインフラ関連の補強や補修に必要な建築・土木資材の製造販売が主事業
  7. ポーラ・オルビスホールディングス(4927.T1);国内トップクラスの化粧品会社。R&Dの特徴として「シワ・シミ」の領域にリソースを集中
  8. Hamee(3134.T1);スマホやタブレット向けアクセサリのデザイン・販売とクラウド型ネット販売 事業支援システムを展開
  9. フジシールインターナショナル(7864.T1);シュリンク ラベルのパイオニア。北中米や欧州、ASEAN各地域等でも工場稼働
  10. SMC(6273.T1);空気圧制御機器で国内六割、世界で三割超のトップシェア企業



国内は株主・利益率重視

 ラジオNIKKEI・鎌田伸一(癸卯)記者は同ファンドにつき、「サラリーマンから社長になった企業よりも株主重視。」と述べた。背景には日本企業がステークホルダ(利害関係者)重視の経営から株主(利益率)重視の経営へシフトしている点がある。米国は逆にステークホルダ重視へシフトしつつある。日本のステークホルダ経営では「結果的に株価の世界においては、アメリカ企業に負けるという状況になってきました。」と指摘。


他にも意思決定の早さや経営陣の長期安定性等を挙げ、オーナー企業銘柄を紹介した。令和時代の日本の革新的成長は、オーナー企業が担っているだろう。


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