【人生・金融考察】 二十四歳から三十四歳の「ゆとり世代」は不遇か。それは各個人の生き方による所が大きい。上の不遇世代「氷河期世代」は、平成バブル崩壊とリーマンショックの二回の不況を経験。この二回の不況を生き延びた氷河期の生き方をゆとりは参考にした方が良いだろう。
先輩の各種失敗・成功を知る。
今から二十年程前に氷河期は、就職できないから始まった。就職できても最安値で買い叩かれた感じだ。この様な中、成功した氷河期は当時の人の三倍を基準に働いた。この時にITに手を出す。失敗した氷河期は三倍働かなかった。IT技術も学ばなかった。この倍数はあくまでも目安である。
自身という商材を売り(収入を得)続ける為には、市場よりも安くお得な人材に成る必要があった。
次の不況は十年程前。前回にITを学び成功した者も墜ちた。自身という商材の価値が更に下がった。前回に失敗した氷河期は未だ就職できずに、非正規に甘んじ続けている。収入が上がる見込みは無い。この不況で成功した氷河期はSNSを学んだ。YTやFBのツールを使い、商材の価値を上げた。
氷河期世代ではIT・SNS(第三次産業革命)が成功を分かつ鍵だった。
<ITをもって金融する>
ゆとり世代は不遇か。それは各個人の生き方による所が大きい。デジタル ネイティブと呼ばれるゆとりには、今からIT・SNSに変わる新たなモノがある。それは金融だ。AI・ロボ(第四次産業革命)が関係する。AI・ロボを造れる必要はない。氷河期の時の様にIT・SNSを使いこなせば良い。
上の図は、日銀系「金融広報中央委員会」の『家計の金融行動に関する世論調査』からFP・冨士野喜子が作成したもの。氷河期は三十代と四十代を跨ぐ。どうだろうか。上の世代に比べて平均値が半分だ。現在の日本国民の主な金融資産は「預貯金」。上の世代に比べて氷河期は預貯金できない。これが不遇な理由だ。氷河期の圧倒的多数は失敗している。
ゆとりは二十代と三十代を跨ぐ。金融資産(預貯金)は少なくて当たり前。だが、AI・ロボを学ぶ事で株式等の金融を学ぶ機会が訪れた。これは氷河期を含む他世代も同じ。団塊世代・しらけ世代・バブル世代も先の二回の不況の時にIT・SNSを学ばなかった者が多数。よって、ゆとりとのデジタル コミュニケーションが通じない。新技術を学ばなかったからだ。
今、成功している氷河期も金融を学ばなかったら、次の脱ゆとり世代とは金融コミュニケーションを取れないだろう。それはゆとりも同じ。
今はチャンス。金融を学ぶ。資格ならファイナンシャル プランナ技能士の三級で一通りの基礎を学べる。間違えてはならないのは、所得(PL)よりも資産(BS)。ここは簿記の知識が要る。金を生み続ける資産を構築する。
経営コンサルの師事がポイント
ゆとりは不遇か。好況を知らない以上、仕方がない面もあるが、成人すれば別だ。人生の殆どは、自助で頑張らなければならない。日本人の殆どは資産の構築・運用がまだまだ苦手。エントリ者も少ない。AI・ロボで金融チャンスが訪れた。既にAIを搭載した金融アプリは有る。ハイムも逐次、金融系へ取材に行っている。
アプリの基本だが、先ず自身がアプリを使いこなす事で、次なる新サービスのアイデア等が閃くもの。閃いた後は経営コンサルタントの指導の下でビジネス モデルを構築し、資金調達を政府系からする。平成時代の不況・不景気がそうだったが、経営コンサルタントを使わなくなった事は大きいと感じる。昭和の好況・好景気では、日本が世界で最も経営コンサルタントの市場が大きかった。
結論は、令和時代に氷河期・ゆとりから新たな高所得者・富裕層が生まれるだろう。理由はIT・SNSに通じているからだ。その有効期間は今後三十年とも言われている。
以下に今迄の氷河期の成功要因・失敗要因を挙げる。
=成功要因=
- ITを学んだ
- 人の三倍働いた
- 嫌な顔は決してしなかった
- 常に感じ良くしていた
- メンタルは度外視が基本(人権なぞ収入にならない)
- ツテを増やした。
- SNSを学んだ
- マーケティングを学んだ
- 広告(コンバージョン)を学んだ
- ツテをビジネスに生かした
=失敗要因=
- IT技術を信じなかった
- 排他的思考だった
- ブランド・権威主義だった
- 上の世代と繋がる事を嫌った
- 横の繋がりを打算で利用した
- 経営学を軽んじた
- SNSは遊び
- 過去の価値観を変えなかった
- 努力より効率を重視した
- 人を見る目を養わなかった
以下はゆとり(プレッシャ世代を含む)がこれから必ず失敗し続ける要因。
- 金融・可能性を軽んじる
- 知名度志向;知名度が低い者の方が成長性が高い
- 愛想が悪い
- 資産より所得を重んじる;氷河期も間違えがち
- 今迄のツテを切り捨てる、ツテを必死に創らない、切ってしまったツテを取り戻さない
- 収入より人権を重んじる
- 上の世代の成功者の言語・仕事の仕方を覚えない;特にアナログ コミュニケーションは必須
- 他人・他社のデータ収集が浅い;ネット上の情報は氷山の一角
- 関係者の利益を創らず、自身の利益を優先する
- マイナス思考で終る、プラス思考の努力をしない
記事:FP技能士・羽田野正法
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