2017S/Sは“これまでにない新divka”

【高級ファッション ニュース】 平成二十三年にスタートし、揺るぎないパターンとスタイルで確実に国内外で実力をつけ、前々季より東コレ参加を果たした『divka(ディウカ)』。二十八年八月二十四日に今季(来年春夏)の新作コレクションを展示方式で発表した。


同ブランドのコレクションは、今回で十一回目。デビュー当時より続けてきた海外の活動が大きな意味を持つ様になった結果、今季の東コレ参加をスケジュールの問題で断念した。これ迄に無い程『divka』を着る女性の心情を追求し、制作に及んだコレクションとなった。テーマは“to whom”。今迄の『divka』らしさは保ちながらも、過去のコレクションでは目を向けなかったフォルムや素材、色味で新たな『divka』を生み出した。




<更に世界へ>

 モノトーンが多かった同ブランドは、ミントグリーンやインディゴ等の色を初めて今季で取り入れて制作。デザイナ・田中崇順は、「新鮮な事をしようとなった時に、学生の事を思い出した。好きな絵の具ばっかり使うと使わない色があり、それで絵を描くという課題があった。その時に新鮮なものができたので、その方法を今季のコレクションに取り入れた。」と話した。中でも、かなり挑戦したのが白黒のボーダーとデニム。ボーダーはジャンプ スーツ等があり、一枚のパターンから『divka』らしいカッティングで、今迄手をつけていなかったのが嘘の様でクールに仕上がった。


またデニムも同ブランドのモノトーンにも合わせやすく、モードにもエレガントにも仕上がる作品となった。 肌触りにも拘りがあった。一日中、窮屈なく着れる定番のジャージだけではなく、ペーパーを使ったツイードは見た目とは異なり、優しく体に馴染みやすい裏地で着心地が抜群だ。更に子ヤギの革を使ったブルゾンも、レザー特有のゴワゴワ感がなく、さらっと着れる一着になっている。前季からの流れである「ジェンダーレス」に伴い、女性だけでなく男性も着れるのも良い。


全世界からのオーダーもある『divka』。女性だけでなく男性もファンも多く、今後の展望は「全世界で様々な人に着てもらえるようなブランド」を目指し、活動を続けていく。


『divka,IN-PROCESS TOKYOBY HALL 17 spring/summer Collection Exhibition/㈱デペシュ・モード』


記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合

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