杉本彩「ペット殺処分ゼロがゴールではなく、その先の飼育放棄ゼロが次の課題。」

【社会ニュース】 平成二十八年九月二十四日に神奈川・横浜にて、動物環境・福祉協会Eva(代表理事:杉本彩)は『HAPPYあにまるFESTA 二〇一六』を開催し、杉本(戊申)代表理事や神奈川県 動物保護センタの職員らが公演を行った。日本はペット大国であり、犬・猫をはじめとする多くの動物が人間と共存している。同時に日本はペット後進国とも言われている。二十六年の犬猫の殺処分数は十万頭を超え、十九年からは約三分の一に減少しているものの、今もなお沢山の犬や猫が殺処分されている。


その様な中で神奈川県 動物保護センタは、二十五年度の収容犬の殺処分ゼロ、翌年には猫も殺処分ゼロを達成し二年間維持し続けている。沢山の保護団体やボランティアの活動でこの数字を維持しているが、まだまだ身勝手な飼育放棄をする飼い主は少なくない。神奈川県の動物愛護応援団長も務める杉本代表理事は、「神奈川県は他県よりもペットに対して先進的な取り組みを行なっているが、だからこそ次の問題も抱えている。どの様な問題を抱えているのか、これからどうして行くべきかを共有していく事が大切。」と、殺処分ゼロがゴールではなく、飼育放棄ゼロを目指していくと語った。




<センタの写真の重要性>

 また会場には「日本維新の会」の丹羽大(丁巳)も来場した。自身も家族としてペットを最期まで看取った。「ペットとして“飼う”というのではなく、家族として付き合うのが当然であり、人間に置き換えると許されない事。」と、この事態に強い憤りを覚えた。政治家として次世代を担う丹羽は、「行政の中で無駄なく、ペットを持たない人にも納得してもらえるような取り込みを行なうべき。自身もこの問題に対し、積極的に取り組んでいきたい。」とコメントし、来る衆院選に国会議員として立候補する意志を示した。丹羽は俳優・城田優(乙丑)の実兄としても知られている。


会場では写真家・犬丸美絵による写真展「殺処分ゼロのセンターで生きるということ」も公開され、保護センタで生活する犬達の切実な表情や、殺処分を行う焼却炉内の写真等も展示され、多くの来場者が複雑な心境で写真を眺めていた。また「人と動物がともに幸せに暮らせる社会の実現に向けて」の講演や、ペット法務専門行政書士によるペット見守り遺言・信託の説明等も行われ、終身飼育への関心が高まるイベントとなった。


『HAPPYあにまるFESTA2016/㈶動物環境・福祉協会Eva』


記者:原田眞吾×撮影:金剛正臣

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