子どもが学んでいるメディア リテラシ、大人を心で馬鹿にしているか

【社会考察】 総務省(大臣:高市早苗)は、小・中・高校生向けと教育者向けにメディア リテラシの教材と情報を公開している。総務省はメディア リテラシを次の三構成要素とする、複合的な能力と定義する。


  1. メディアを主体的に読み解く能力
  2. メディアにアクセスし、活用する能力
  3. ディアを通じコミュニケーションする能力。特に、情報の読み手との相互作用的(インタラクティブ) コミュニケーション能力


PCの扱いやプログラミング、ダンスが義務教育に入っている点は既知でろう。だがメディア リテラシが義務教育に入っており、どの様な事を子どもが勉強しているか知っているだろうか。総務省は平成十九年より「放送分野におけるメディアリテラシー」や「教育情報化の推進」の頁にて学びを促している。例えば、小学五・六年生では「ICTメディアリテラシー学習項目」として、下記の十一項目を選定している(「ICTメディアリテラシーの育成」より抜粋)。


① ICTメディアの特性を理解する能力

② ICTメディアを操作できる能力

③ 情報を収集する能力

④ 情報を処理・編集する能力

⑤ 情報を表現する能力

⑥ 情報を伝達する能力

⑦ ICTメディアにおける送り手の意図を批判的に読み解く能力

⑧ 主体的にコミュニケーションする能力

⑨ コミュニケーションする相手を尊重する能力

⑩ ICTメディアを安全に使う能力

⑪ 情報の権利(著作権・肖像権)を保護する能力



<基礎的だが重要な土台の知識>

 更に小四の国語で写真の勉強、小五の社会で情報発信、小六の国語でニュースの読み解きとテレビニュース作り、中三の技術・家庭科で映像の編集と構成を学ぶ。カメラワークや音楽も含み、ニュースのストーリ作りが入っている点は驚きだろう。


そして中高生向けの教材には、自他尊重のコミュニケーションやメールによるコミュニケーションのポイントと情報化社会への主体的参加、クリティカルシンキング、クリエイティビティと小学校で培ったコンテンツ生成能力を活かし、創り、発信し、双方向のコミュニケートする方法だけでなく、批判的思考の論理性も学んでいく。


較差社会は最終形へ

 大人はメディア リテラシを体系的に学んでいない。だから自身から学ぶ必要がある。大人は当該記事のリンク先を把握しておく必要がある。今は子どもに心で馬鹿にされるだけであろうが、彼らが成人しビジネス界に入ったならば、事は重大だ。情報格差から発信・受信格差が拡がる。知能指数と貧困は比例する。品質の高い情報の獲得力と富裕も比例する。そして情報の発信・受信力(次のメディア リテラシ)は、較差社会の最終形に向うだろう。


現状の例;各社のオウンドメディア、番組配信者、共産党の公式街頭演説(一部)、まとめ記事、アプリ、同人誌的メディアミックス、個人主催のフェス等


詰まりそれは、インスタ等でプライベートに情報発信する段階ではなく、一大メディアを創り続ける者が強者となる社会だ。


記事:金剛正臣

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