【芸能ニュース】 平成生まれの作家・朝井リョウ(己巳)が直木賞を受賞し大きな話題を呼んだ文庫「何者/新潮社」が、豪華俳優陣により実写化され、平成二十八年十月十五日に映画『何者/東宝』が上映される。報道現在で予告動画が百万回の再生回数を超えた。耳目が集まる。
同じく映画化し数々の賞を独占した、デビュー作「桐島、部活やめるってよ/集英社」で等身大の高校生を描き切った朝井が今回挑んだのは、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する五人の大学生達。お互いを励まし合いながらも友情や恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯していく青春の姿を描いた作品だ。
俳優陣には佐藤健(己巳)や菅田将暉(癸酉)、有村架純(癸酉)、二階堂ふみ(甲戌)、岡田将生(己巳)、山田孝之(癸亥)と日本の映画・ドラマ界で活躍する豪華な若手実力派俳優の六名が肩を連ねる。佐藤は「撮影前に何度もリハーサルを行ったが、撮影当日も鬼の様なリハを繰り返し、舞台稽古の様な現場だった。」と、大変な撮影現場であった旨を明かす。また有村は「役作りのため就職活動の体験をし、エントリシートの記入や、面接官との質疑応答等味わった事のない空気の中、周りの友達は、この様な経験を経て社会に出るのだと改めて感じた。」と、自分を見つめ直す経験をしたと話す。
本作で監督を務めるのは、若くして演劇界で数々の賞を受賞している鬼才・三浦大輔(乙卯)。「ボーイズ・オン・ザ・ラン(二〇一〇)/ファントム・フィルム」「愛の渦(二〇一四)/クロックワークス」での、人間に深く切り込んでいく演出が同映画でも発揮される。また音楽はPerfume等を手掛ける音楽プロデューサ・中田ヤスタカ(庚申)。主題歌では米津玄師(辛未)とコラボし、若者達の葛藤や世代観を射抜く米津による等身大の歌詞と、中田のダイナミックなダンストラックが本作を盛り上げる。
尚、同映画は十月十五日より全国東宝系にてロードショーする。
=ストーリー=
就職活動の情報交換のために集まった、5人の22歳。
企業に入れば特別な「何者」かになれるのか、そして自分は「何者」になりたいのか。
それぞれが疑問を抱えながら、就活に立ち向かっていた。
かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。
天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。
光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。
「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。
社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)。
そんな5人を先輩として見守る、大学院生のサワ先輩(山田孝之)。
力を合わせて就活を進める中、5人はそれぞれの思いや悩みをツイートするが、それはあくまで表の顔。内定が決まらない中、お互いの就活へのスタンスや取り組み方の違いに嫌悪感を抱き、人間関係に歪みが生じ始める。やがて「内定者」が現れたとき、そこで見えてきたのは、これまで隠されてきた裏の顔だった――。
=クレジット=
【キャスト・スタッフ】 佐藤健 有村架純 二階堂ふみ 菅田将暉 岡田将生 /山田孝之
原作:朝井リョウ(『何者』新潮文庫刊)
監督・脚本:三浦大輔
音楽:中田ヤスタカ 主題歌:「NANIMONO(feat.米津玄師)」中田ヤスタカ(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:川村元気
(C)2016映画「何者」製作委員会
(C)2012 朝井リョウ/新潮社
公開日 :二〇一六年十月十五日
公開情報 :全国東宝系にてロードショー
公式サイト :http://nanimono-movie.com/index.php
画像提供:東宝(9602.T1)
記者:原田眞吾
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