中堅・中小のIoT化に「スマートものづくり応援ツール」

【ビジネス ニュース】 ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI、会長:岡村正)は、中堅・中小製造業が簡単・低コストで使えるIoTツールを募集し、応募された百六件のツール情報を「スマートものづくり応援ツール(PDF)」として纏め公表した。経産省(大臣:世耕弘成)は本取組を十月四日に公表。本取組みを支援し、中堅・中小製造業のIoT活用の推進を図る。


同協会のサイトでは、百六件を七種のユースケース(やり取り)別ツールへのリンクを記載した。但しツールの効果や動作、性能等について評価、保証していない。


  1. 生産現場の課題解決ツール
  2. 工場や企業外とのやり取り時の課題解決ツール
  3. 事務での課題解決ツール
  4. グローバル展開する為のツール
  5. 自社商品をIoT化するツール
  6. データの活用全般のツール
  7. 人材育成の活用ツール



<課題の洗い出しで更なる進化を>

 上記ユースケース別は「スマートものづくり応援ツール」の十一カテゴリの中から対象ツールを選別している。カテゴリは電力等の省エネ、故障予知・設備診断、稼動監視・遠隔稼動監視(自社製品の稼動データ収集も含む)、現場等の見える化全般、IoT導入お試し・IoT製品試作、生産業務の効率化、製品開発リードタイム短縮、簡易システム開発、従業員の作業補助・ミス防止、事務等の管理効率化、その他だ。


尚、審査員の錦正工業・永森委員は、「ITベンダーではなく中小ものづくり企業からの提案がひときわ目を引きました。私達中小企業が共感できるツールは、やはり現場改善から生まれるんですね。」とコメント。

今野製作所・今野委員は「中小企業側の潜在ニーズと、ツール提供者側の技術シーズの出会いの場がつくれたら、一気にコトが進むのではないかと思いました。」と、武州工業・林委員は「まだ、中小企業のことがわかっていないベンダーが多いようです。価格が高かったら使えないし、特定業界向けは高価なものになりがちです。汎用的なものをうまく使いこなしたいのです。」と、法政大学大学院・松島教授は、「中小企業には、ちょっと高いもの、時代に合っていないもの、現実的でないものも少なからずありました。また、オフィスや現場におけないものもオススメできません。」と、各自の推薦ツールを紹介しながら、課題を浮き彫りにした。


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