若者でも“老いた心”になってないか、「五因子理論」と加齢

【人生考察】 令和三年二月十五日に三菱UFJリサーチ&コンサルティング(代取:村林聡)の石黒太郎(癸丑)プリンシパルは、幻冬舎へ『実は「若者より打たれ弱い」…歳を取ると性格が変わるワケ』を寄稿した。石黒プリンシパルは、人間には“若い心”と“老いた心”がある事実を強調した。


打開策は「未来展望」。心理学者・ルイス ゴールドバーグが提唱した「ビッグ・ファイブ(五因子)理論」を用い、加齢と共に向上するのか、低下するのかを説明。以下が心の五因子。

  1. 外向性;加齢により低下
  2. 経験への開放性;同
  3. 神経症傾向;加齢により向上
  4. 誠実性;同
  5. 調和性;同


今回は加齢という実年齢を想起させる文章だが、心には「精神年齢」がある(当該記事の対象はシニア)。実年齢が若くとも、精神年齢が老いている可能性も五因子から確認できるだろう。



<チェックリスト>

 例えば(精神的にも含む)加齢により低下する二因子をみると、「〈外向性〉後ろ向きな感情になり、人当たりの感じ(人懐っこさ)が悪くなっている」となる。「〈経験への開放性〉新しい物事への関心が弱く、別の価値観(多様性)を受け入れたくない」となる。当てはまれば、精神・心の老い。


一方、加齢による向上では良い面もある。「〈誠実性〉より真面目に、より慎重になり、責任感が増している」と「〈調和性〉共感できる事が増えたり、謙虚さが濃くなっている」となる。より良い大人のイメージがあるのではないだろうか。ただ、「〈神経症傾向〉不安感が増し、敵意が感じる事が多くなり、衝動的になっている」には注意だ。



以上が"老いた心”。では“若い心”をみてみよう。一挙に羅列する。

  1. 〈外向性〉前向きな感情で、人当たりの感じ(人懐っこさ)が良い
  2. 〈経験への開放性〉新しい物事への関心が強く、別の価値観(多様性)を受け入れたい
  3. 〈神経症傾向〉不安感・敵意を感じる事は少なく、衝動的ではない
  4. 〈誠実性〉やや不真面目であり、慎重さに欠け、責任感が少ない
  5. 〈調和性〉共感できる事が少なく、謙虚さが薄い



この様に、一概に"若い心”が良いとは言えないだろう。完璧は存在せず、何かが良ければ、何かが悪いとなる。これが自然の摂理であり、バランス。だが、未来の可能性を考えると“老いた心”よりも“若い心”の方が良さそうだ。それは、石黒プリンシパルも「詰まり、細かい事は気にせず、前向きに誠実に暮らしている人程、長生きし易いと言えるのです」と“若い心”を推す。


打開策は「未来展望」と当該記事では締め括っている。未来志向の事。自身の心が老いているか、どうかは定期的にチェックした方が良さそう。


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