天皇陛下がコロナ自殺につき、「皆で何とか防がなくてはなりません。」

【日本報道】 第一二六代・天皇陛下(庚子)は、皇紀二六八一(令和三)年二月二十三日に六十一歳になられた。当日には午前九時より「天長祭の儀」、各祝賀を経て午後七時に赤坂御所にて皇后陛下(癸卯)及び愛子内親王殿下(辛巳)と共に「お祝御膳」をお召しになられた。

陛下は十九日に記者会見に臨まれ、今の想いを国民へお伝えになられた。



(コロナ禍の天皇や皇室の在り方、今後のご活動の方針について)

 「日本の歴史の中では、天変地異や疫病の蔓延等、困難な時期が幾度もありました。これまでの歴代天皇のご事蹟を辿れば、天変地異等が続く不安定な世を鎮めたいとの思いを込めて奈良の大仏を作られた(第四五代)聖武天皇、疫病の収束を願って般若心経を書写された平安時代の(第五二代)嵯峨天皇に始まり、戦国時代の(第一〇五代)後奈良天皇、(第一〇六代)正親町天皇等、歴代の天皇はその時代時代にあって国民に寄り添うべく、思いを受け継ぎ、自らができる事を為す様努めてこられました。


その精神は現代にも通じるものがあると思います。皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って国民と苦楽を共にする事だと思います。そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて状況に対応した務めを考え、行動していく事が大切であり、その時代の皇室の役割であると考えております。


国民を思い、国民に寄り添う点で災害で被災された方々、障害者や高齢者、或いは社会や人々の為に尽くしてこられている方々にも心を寄せ、労い、励ましていく事はとても大切な事です。それは、私と雅子二人の自然な気持ちであると共に、皇室としての大事な務めであるとも思います。


この一年は、コロナ禍に翻弄されてきました。愛する方を失ったご家族やご友人のお悲しみは如何許りであった事でしょう。心から哀悼の意を表します。また、コロナ禍の閉塞感からでしょうか。自ら命を絶つ人が増えている事も極めて痛ましい事で、皆で何とか防がなくてはなりません


その一方で、強い使命感を持って医療に取り組んできた方々や保健所等で現場の対応に当たってきた関係者を始め、高齢者や障害者等、社会的に弱い立場にある人々を支えてきた関係者や子ども食堂の様な困難な状況に置かれた子ども達を支援してきた関係者等、多くの方々からお話を伺う機会を得、皆さんの有り難い尽力に思いをより深く致しました。この様な方々に対し、国民の間で感謝の念を広く共有する事ができた一年となりました。


この所、新規感染者の数は幸いにして全国的に減少傾向に転じている様です。また、新型コロナウイルス ワクチンの接種も始まりました。今暫く、国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に明るい将来が開ける事を心待ちにしております。



 同時に現在の状況を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの国民の皆さんと直接触れ合う事が極めて難しくなっている事を私達二人も残念に思っております。


この様な状況の中で、人々との繋がりを築き、国民の皆さんの力になる為に私達に何ができるかを考え、宮内庁とも相談してオンラインでの交流の可能性が検討されました。昨年八月には『新型コロナウイルス感染症 大流行下の水防災に関する国際オンライン会議』にお誘いを頂いてオンラインで聴講し、会議後に参加者の方々ともオンラインでお話ししてみた所、臨場感があり、人と人との繋がりを肌で感じる事ができました。


そこで、その後、更に検討を重ね、昨年秋以降オンラインで日本赤十字社の医療現場、高齢者や障害者の仕事や活動の場、そして今年に入ってからは、昨年七月の豪雨災害の被災市町村を訪問し、それぞれ関係者の皆さんとお話をする事ができました。


このオンライン訪問には、感染症対策としての利点以外にも、同時に複数の場所にいる人々に会う事や中山間地域等、通常では訪問が難しい場所でも訪問できるという利点がある事を実感致しました。



この一年は公務に様々な制約が生じ、例えば新年の一般参賀を行う事も難しい状態でしたが、代わりにビデオ メッセージで国民の皆さんに私達の気持ちをお話しする事ができた事も含め、オンラインによる活動に新たな可能性を見い出せた事は大きな発見と言えます。


地方を訪問する際の駅頭や沿道も含めて、現地で多くの方々と同じ体験を共有し、その土地その土地の雰囲気を肌で感じる等、実際の訪問でなければ成し得ない部分はあるものの、感染が収束しない現状ではオンラインは有効な手段と考えられます。オンラインには、オンラインなりの課題もあるでしょうが、引き続き状況に応じた形で活用していきたいと思います。」


(ご家族について)

 「雅子は未だ快復の途上にあり、体調には波があり、大きな行事の後には疲れが暫く残る傾向があります。これからも無理をせずにできる事を一つ一つ着実に積み重ねていって欲しいと思います。


また、雅子は私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であると共に、公私に亘り良き相談相手となってくれております。私も、今後ともできる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っています。



 昨年の四月から大学生になった愛子は、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでの授業が続いておりますが、昨年秋に初めて大学に登校した際に『大学では新しい知識を得た時に感じられる喜びを大切にしながら、様々な事に取り組んでいければと思っています。』と語っていた様に、大学での勉強に意欲的に取り組んでいる事を私と雅子も嬉しく思い、また少し頼もしくなった様に感じております。


早いもので今年の十二月で成人を迎えます。愛子が誕生した時の会見でも申しましたが、孟子の言葉を参考にした「敬宮」「愛子」という名前には人を敬い、人を愛して欲しいという、私達の願いが込められています。それは二十年経たつ今でも変わっておりません。


色々な方から沢山の事を学び、自らの考えを深めていき、また今まで以上に様々な経験を積み重ねながら視野を広げていって欲しいと願っています。その過程で、将来の事も含め、私達で相談に乗れる事はできる限りしてあげたいと思います。



 上皇陛下や秋篠宮と直接会う機会が減っている事は残念ですが、上皇陛下や秋篠宮とは適宜連絡を取る様にしております。但し、詳細については回答を控えたいと思います。上皇陛下、上皇后陛下には新型コロナウイルス感染症の感染拡大にお心を痛められつつ、日々を送っておられる事と拝察致します。どうかご無理を為さらず、御身体を大切に末永く御健やかに御過ごし頂きます様、心よりお祈り申し上げます。」


(愛子内親王殿下の将来のご結婚について)

 「愛子は先程も申しました通り、大学生活も始まったばかりですので今後とも色々な事を学びながら、自分としての視野を広めていく事になると思います。私もその過程で色々な事を恐らく相談に乗る事と思いますので、結婚の事も含めて色々将来の事も話し合う機会というものがあるかと思います。」



陛下は、自ら外出そのものを慎まれております。この一年で主立って外出さなれたのは、明治神宮への創建百年の御参拝のみ。そのせいか、顎周りがややお痩せになられた様にも見受けられます。


文字修飾:報道府

写真:宮内庁

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