野党からの挑戦者・鈴木庸平「誰もが居場所のある社会」を訴える

【政治ニュース】 東京十区補欠選挙に立候補している民進・鈴木庸介(乙卯)が、平成二十八年十月十五日に練馬区・江古田駅前にて駅頭演説を行った。応援には同党の蓮舫(丁未)代表も駆けつけ、声を枯らしながらの演説となった。


鈴木は豊島区生まれの四十歳。「立教大学」経済学部を卒業後、「コロンビア大学」国際公共政策大学院、「ロンドン経済政治学院」を修了し、両校の行政学修士を持つ。またNHKの記者としても、オウム真理教事件等を担当。五度の取材特賞を受賞した。母校である「立教大学」経済学部兼任講師も務める等の実績を兼ね備える。そんな鈴木が提案する政策は『誰もが「居場所」のある社会をつくりたい。』とし、三つの政策を掲げる。


  1. 特別養護老人ホーム・保育園の待機者をゼロに
  2. “使える、話せる英語の公教育”への転換
  3. ミクロインバウンドの手法を制度化し地域にも観光の恩恵を



<勝てば安倍政権の強行突破を防げる>

 誰もが居場所のある社会とする鈴木は政策も子どもから大人、子育て世代に、高齢者、更には経営者迄と幅広く、政策内容も明確で分かり易い。「選挙当初は、経済政策が最大の論点と考えていた。」という鈴木だが、選挙中に国会で年金減額法案(年金制度改革関連法案)が議論され始めたので、論点が変化してきたと話す。民進の試算では国民年金で四万円、厚生年金で十四万円の年金支給額が下がるとする。「この法案は、全国に四千万人いる年金受給者のこれからの人生、その人たちを支える若い人達の人生に大きく関わってくる。」と強く訴えた。劣勢と言われている最中、「私が勝てば、恐らく強行突破という事にはならない。」と、有権者に向け声を枯らしながらアピールした。


蓮舫代表は冒頭、「与党のチェック機能を、しっかり高める野党の議席を頂きたい。」と同選挙が貴重な一議席である点を主張。与党からではなく、野党から政治を変えていきたいという鈴木には「物凄い挑戦者、として手を挙げてくれた。」と感銘の意を表し、民進も厳しい戦いであるが挑戦し続けると語った。



世論は如何に

 政治は“今”に敏感でなければいけないという蓮舫代表。「大事なのは皆さんが、今何をしてもらいたいか。優先すべき課題はなんなのか。」と今を強調し、加えて「(年金減額法案は)先の選挙で約束していない内容である。」と年金減額法案を真っ向から否定した。また今国会(一九二臨会)で俎上に上がった介護保険制度の見直しに関しても、「一割、二割で借りていた介護用品のレンタルも全額負担が議論されている。」と当初の目的と異なり、介護環境の悪化を招くと指摘した。その為にも「今の政治が切り捨てている雇用、無いと思っている雇用、今の政治が見たくない現実を代弁する政党であらなければならない。」と語気を強めた。


尚、一九二臨会中に行ったFNN世論調査(十月十七日発表)で、内閣支持率は六割、不支持は四割に迫る。支持率増加は四ヶ月連続。東京十区補選の投開票は二十三日(日)に行われる。


記者:原田眞吾×撮影:金剛正臣

© FPhime 

0コメント

  • 1000 / 1000