空自・七部隊の役割と陸海空+宇宙・サイバ・電磁波の『領域横断作戦』

【軍事報道】 航空自衛隊(幕僚長:井筒俊司)/防衛省は令和三年四月五日にYTにて広報映像『日本の空を守る七つの部隊(ユニット)』を、七日に『日本の空を守る任務』を公開した。幕僚長は「大将」に相当。日本国の幕僚長は統合・陸上・海上・航空の四名のみ。

報道現在で「台湾有事」が差し迫っている。


新たな広報映像では、空自の七部隊等を紹介。如何様に日本国の「領空」及び「防空識別圏(ADIZ)」を守っているかを説明している。緊急(スクランブル)発進は、平成二十二年から三倍ちかくに跳ね上がっており、年に一千回、日に二回から三回も命を懸けている。内訳は中国機が六割強、ロシア機が三割強。


『国際法』にて主権が及ぶ「領空」は、領土から十二海里(二十二.二㌔㍍)。現代のジェット機で一.五分。この領空のみでは日本国を守れないので「防空識別圏」がある。日本国では昭和二十年にGHQが定めた空域を略踏襲している。この識別圏から領空へ接近しそうな不審機に対し、空自は緊急発進を行っている。


以下が空自の七部隊。場所は動画内。

  1. 警戒監視;全国二十八ヶ所の固定レーダーや早期警戒機、戦闘機等で陸海部隊と連携/沖縄「宮古島 分屯基地(日本国の最南端・最西端の基地、国土防衛最前線の一つ)」、同「那覇基地」
  2. 戦闘機;対領空侵犯、陸海に併せて宇宙とも連携可/青森「三沢基地」
  3. 飛行教導;敵味方に分かれて空中戦(ドッグファイト)の演習、着陸後に指導/石川「小松基地」
  4. 高射;空からの攻撃を地上から迎撃/岐阜「岐阜基地」
  5. 航空輸送・空中給油;輸送・空中空輸機/鳥取「美保基地」、愛知「小牧基地」
  6. 救難;救援探索機、救難ヘリ
  7. 広報;ブルーインパルス、航空中央音楽隊/宮城「松島基地」、東京「立川分屯基地」



<宇宙作戦隊・サイバ防護隊・電子戦技術隊>

 空自の任務としては「警戒監視」「対領空侵犯措置」「弾道ミサイル防衛」「災害派遣」「国際緊急援助活動」「(日米豪)共同訓練・演習」「宇宙・サイバ・電磁波」を最新技術や具体的措置を交えながら紹介。


特に今までの陸・海・空だけでなく、新たに宇宙・サイバ・電磁波の安保(戦闘領域)が加わった点を説明。空自では二年に「宇宙作戦隊/東京・府中基地」を新編。陸自(幕僚長:吉田圭秀)では本年に「サイバ防護隊/東京・市ヶ谷駐屯地」を再編。電磁波は敵のレーダや通信を無力化。空自「電子戦技術隊/岐阜・岐阜基地」や「電子戦機」等で実装。


動画では「従来の領域、陸・海・空。新たに加わった宇宙・サイバ・電磁波の三つの領域を横断的に融合させ、その相乗効果によって能力の増強を図る。」とした。これを『領域横断作戦』と言う。日本国を守る土台となる作戦だ。彼等の作戦成否には、何よりも主権者である国民の理解・協力が欠かせない。日本国の領空を侵そうとする二ヵ国は、軍事国家である。


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