【教育報道】 令和三年四月二十日に情報処理学会(代表理事:江村克己)は、「ITプロフェッショナリズムEurope」にて同社団の『データサイエンティスト(DS)育成戦略』を発表した。本戦略は、情報処理教育や実務家向け資格に取組んできた同社団のスキルノウハウを活かし、初等教育から社会人リカレントまでを対象としたもの。
ビジョンは、DS人材の系統的な育成及び評価の枠組みを構築し、育成又は資格を付与したDS人材による価値創造活動に対する支援を通じ、デジタル社会の発展に貢献する事。
活動方針として、小学生から専門人材に至る系統的なDS人材の育成及び育成/評価の枠組みを構築。DSカリキュラム標準(専門教育レベル)に関する大学間連携や教育コンテンツの共同利用の推進。関連する既存の取組みの活用と相互連携の推進。そして、DS人材による相互研鑽及びデータ利活用の倫理を含めた技術者倫理を規範とする社会貢献の推進を掲げる。
当面の活動計画は以下の五点。
- DS標準カリキュラム(専門教育レベル)の策定
- 企業の社内DS資格(ITSSレベル4相当)を対象とした認定制度の創設・運用
- 企業・大学等のDS育成セミナ(同レベル3~4相当)を対象とした認定制度の創設・運用
- DS標準カリキュラム(専門教育レベル)に準拠した教育プログラムの認定制度の創設・運用
- DS(同レベル3~4)個人を対象とした資格制度の創設・運用
同社団は、コンピュータとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術、文化並びに産業の発展に寄与する事を目的に設立。設立当初より情報処理教育分野における人材育成に関する活動を行ってきた。
画像:㈳情報処理学会
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