中学生が映画監督と映画づくり『TIFFティーンズ映画教室』募集へ

【教育・芸術報道】 令和三年八月に東京・恵比寿にて第三十四回「東京国際映画祭(TIFF)/ユニジャパン」は、特別企画『中学生向け映画制作ワークショップ「TIFFティーンズ映画教室 二〇二一」』を実施する。募集は七月一日から十六日まで。一日に公式HP内に応募フォームを設置する。


同映画教室は、令和三年十月三十日から十一月八日に東京・日比谷等にて開催する本映画祭の「映画を観る人、映画を作る人を育てる」事を目的としたユース部門。中学生達がプロの映画監督やスタッフと共に本格的な映画づくりに挑戦。完成した作品は、本年度の東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映する。


 全国各地で子ども達を対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「こども映画教室(代表理事:土肥悦子)」と共に五年目の開催。特別講師として初のメジャー映画長編作品「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(二〇一一)」が世界各国の映画祭で上映され話題となり、昨年「ジオラマボーイ・パノラマガール(二〇二〇)」も公開された三十代の瀬田なつき(己未)監督。


以下は、悦子代表理事(庚子)のコメント。

映画に“正解”はありません。チームの皆が最善と判断した“納得解”があるだけです。①大人が手出し口出ししない、事で、子ども達は自ら考え、コミュニケーションを取り、判断していく事になります。そして、②本物の映画人に出会う、事で、映画づくりへの真剣な眼差しや態度から‟映画とは何か“を体感していきます。映画づくりは人と関わらずには成し遂げられず、また自分と向き合わずにはいられないものです。
中学生という、人生において最も多感で、最も生き辛さを感じる年代に映画づくりを体験する事は彼ら彼女らにとって大きな自信となるでしょう。この活動も五年目となり着実にその結果を見せています。
TIFFティーンズ映画教室は映画づくりというキャリア教育であり、また、コミュニケーション能力を培うものでもあり、何より人間教育として子ども達の大きな成長の機会となるでしょう


以下は、本映画祭の安藤裕康(甲申)チェアマンのコメント。 

映画は、人生や社会について思いを巡らさすきっかけを与えてくれる最も身近な藝術です。そして映画を鑑賞するだけでなく、実際の制作に携わる事は、そうした考察を深める上で大きな助けになるでしょう。
今回中学生の皆さんが参加する「TIFFティーンズ映画教室」を通じて、将来の日本映画界を荷う人材が誕生するとしたら、これほど嬉しい事はありません。また、例え映画の道に進まずとも、その経験が皆さんの将来の成長と飛躍に繋がるとしたら、素晴らしいなと思います。多くの方のご参加をお待ちしています

画像:東京国際映画祭

0コメント

  • 1000 / 1000