二十代・ゆとり世代が三人当選、若手率は四割の「新 那覇議会」

【政治報道】 令和三年七月十一日に沖縄『那覇市議選(任期満了)』が投開票。定数四十に対し、六十三人が立候補。那覇(市長:城間幹子)で野党だった自公等は十九人が当選。改選前より五増。与党だった「オール沖縄」は十四人。一減。第一党が交代。中立は七人となった。那覇は中核市、県庁所在地。


内、二十代の当選者は三人。自営業の自民・外間有里(辛未、写真最上)、写真家の立憲・普久原朝日(甲戌、上)と無職の政策集団「にぬふぁぶし」・瀬名波奎(甲戌、下)。得票順。全てゆとり世代。改選前には二十代の議員は皆無だったので、この三人の快挙である。新議会の若返りに大いに貢献する。

二十代自体は五人が立候補していた。


投票率は過去最低の四十六.四〇㌫。女性は過去最高の十三人が当選。日本の平均年齢は四十八歳。四十四歳までの若者・若手は十七人が当選。若手率は四十二.五㌫。新那覇市議会の実に四割が若者・若手の議員となる。那覇市民は議会の若返りを望んだ。若者・若手は二十四人が立候補していた。



<何故に出馬したのか>

 琉球新報は全立候補者へインタビュしていた。以下は二十代の当選者が出馬を決めた理由。

(有里)幼少期から地域文化に触れ育った経験から、次世代に沖縄文化を継承・発展したい想いと、家業や商店街が、新型コロナウィルス感染拡大における影響を受ける中、地域の声を現場目線で市政に届けたいと決意しました


(普久原)これまでは写真を撮影し「伝える」ことをしてきたが、それだけでは変わらない現状に対して、「変えていく」ことに挑戦したいと思い決意した。また、自分の姿を見せることで、若い世代への関心を高めたい


(瀬名波)今までの政治運動や社会運動に参加した経験から、昨今の政治情勢に対して疑問があり、もっと若い世代から生活者に寄り添うことのできる政治を作り上げたいと思ったから



若者・若手続々、次は沖縄県議会か

 五年に一度の「国勢調査 二〇二〇」によれば、沖縄(知事:玉木デニー)は三.五万人増の百四十六.八万人。日本において人口増は九都府県のみ。東京・神奈川・埼玉・千葉愛知・滋賀・大阪・福岡と沖縄。沖縄のみ死亡より出生の多い自然増。他は若者・若手の人口流入。昨年の沖縄の「合計特殊 出生率」は一.八六で日本最高。若者・若手が増えているエリア。


上位議会である沖縄県議会(議長:赤嶺昇)の選挙は昨年に実施。議会の若手率は十二.五㌫と老いている。四十八議席中、六議席しか若者・若手がいない。今回の中核都市・新那覇市議会は三倍の若手率で四十二.五㌫。如何に驚異的かが分かる。若手・若手による那覇市増強の議論が期待される。先に実施された『都議選』の結果、新都議会の若手率は三十.七㌫だった。


若者・若手の政治家が望まれるトレンドが都市部で続く。

都市部の議会は改変期に入っている。


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