校閲ガールの宮木あや子が日本版「Sex and the City」、舞台『野良女』

【芸能ニュース】 平成二十九年二月九日に東京・渋谷にて、東映ビデオ(代取:間宮登良松)は舞台『野良女』製作発表をし、トークライブを行った。本作はドラマ「校閲ガール/日本テレビ」の原作者である宮木あや子(丙辰)の作品。不倫、DV、遠距離恋愛と彼氏がずっと居ないアラサ女性の等身大の話しを描き、日本版「Sex and the City」という。


登壇者は映画「ヒメアノ~ル(二〇一六)/日活」で官能シーンを演じた主演・佐津川愛美(戊辰)、芹那(乙丑)、ドラマ実写版「セーラームーン/中部日本放送、東映」で主演を務めた沢井美優(丁卯)、深谷美歩(甲子)、菊地美香(癸亥)、演出・稲葉賀恵と原作・宮木の計七名。


当日の客層のおよそ半分は、注目度高い宮木の作品という事もあり女性であった。冒頭で宮木は本作に対し不安を抱いていた。内容的に民放でのドラマ化は難しく、舞台化は決まったものの、出演してくれる女優がいるか否かと心の内を明かした。出演が決まった女優五名を前に「皆、個性的。」と高い評価であった。




<一人五役の男性と闘いの場>


 派遣社員の鑓水清子(やりみずきよこ)役を演じる主演・佐津川(写真上)は、本作の出演依頼に驚きを隠せなかった。佐津川が演じる鑓水は二年間、恋人がおらず社外で三歳年下の理想の男性・鈴木大輔と出会う。然し、鈴木との性的な壁にぶち当たる。


鑓水の大学の先輩である佐藤朝日役を演じる沢井(写真上)は、「ちょっと勝負。」と構える。役員秘書の佐藤はモテるが一度、離婚している。五十代の社長と外国人を掛け持ち、年下の畳職人との出逢う。本作に対し「五人が立って、リアル感が増したら。」と虚構への回避を図る。芹那の桶川慶子役は難しい。朝日の大学の同級生で生保レディ。性格が明るい男性が苦手だ。交際中の彼氏からはDVを受け、包帯や眼帯をしている事がある。


女優五名の相手男性は一人五役をこなす。演出・稲葉が観客を唸らせる為に仕掛ける。舞台が特徴的で客席に張り出した花道の先に直径二㍍の円形ステージを設置。このステージを女性達の「勝負の場」とした。「闘う女達が出てくる原作って思ったんですよ。最初、相撲の土俵を思い描いたんです。宙に浮かんでいるんですよ、櫓が。天下一武道会に見えて。私はストリップ劇場が大好きで、写真を見ていた時期があり、それを思い出して櫓が立ってるのを思い出し、そこと格闘技が合致して。」と稲葉ならではの魅せ方に拘る。

公演は四月五日から。


=公演概要=

公演名:舞台「野良女」

原作:宮木あや子「野良女」光文社出版

公演期間:2017年4月5日(水)~9日(日)

出演:佐津川愛美、芹那、沢井美優、深谷美歩、菊地美香 他

スタッフ:脚本;オノマリコ(趣向)、演出;稲葉賀恵(文学座)、音楽;オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)

 http://noraonna-stage.jp/

 https://twitter.com/noraonna_stage


舞台『野良女/東映ビデオ㈱』製作発表

撮影記事:金剛正臣

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