岸田総理の『成長戦略』と『分配戦略』、総選挙は三十一日|新時代共創内閣

【政治報道】 令和三年十月四日に菅内閣の総辞職後に国会・臨時会にて「内閣総理大臣指名選挙」が行われ、第百代・岸田文雄(丁酉)内閣総理大臣が誕生。岸田内閣が発足した。初入閣は十三人。四十代は新設の小林鷹之(甲寅)経済安保大臣と牧島かれん(丙辰)デジタル・行革大臣の二名。


同日の記者会見にていつも通りの落ち着きある口調で、岸田総理はコロナ対策につき、「国民に納得感をもって貰える丁寧な説明を行う事、そして常に最悪の事態を想定して対応する事を基本としてやります。」と述べた。今までの対応を徹底的に分析し、ボトルネックを探る。


「私が目指すのは、新しい資本主義の実現です。これを実現する為には、一人ひとりの国民の皆様声に寄り添い、そして多様な声を真摯に受け止め、形にする。信頼と共感が得られる政治が必要であります。」と総裁選時に同じ考え・想いを伝えた。「新しい資本主義実現会議」を立ち上げる。ここでビジョンを固める。



<詳細は衆院選にて>

 経済政策のコンセプトは、成長と分配の好循環(成長戦略分配戦略)とコロナ後の新しい改革。岸田総理は「分配無くして、次の成長は無し。」と語気を強め、「私は国民が豊かに生活できる経済を創り上げていきます。」と約束した。コロナ禍をチャンスに変えて希望を見出す。「私の内閣は、新時代を共に創る“新時代共創内閣”です。新しい時代を皆様と共に創って参ります。」と宣言した。


以下は成長戦略。

  1. 科学技術立国;グリーン・AI・量子・バイオ等
  2. デジタル田園都市国家構想;地方のDX
  3. 経済安保;戦略技術や物資の確保、技術流出の防止、自律的な経済構造
  4. 人生百年時代の不安解消;働き方に中立的な社会保障や税制


以下は分配戦略。

  1. 働く人への分配機能強化
  2. 中間層の所得拡大・少子化政策;労働分配率に応じた優遇等
  3. 公的価格の在り方の抜本的改革;医師・看護師・幼稚園教諭等
  4. 財政「単年度主義」の弊害是正


以下は外交・安保に関する三つの覚悟。

  1. 自由・民主主義・人権・法の支配;FOIP推進
  2. 日本の平和と安定;防衛能力の強化
  3. 地球規模の課題におけるリーダシップ;無核兵器・地球温暖化・信頼ある自由なデータ流通(DFFT)等



二十一日に衆議の任期は満了する。経済対策等を含めて「この岸田にお任せ頂けるのか、どうか。この御判断を頂き、可能であるならば、国民の信任を背景に信頼と共感の政治を全面的に動かしていきたいと考えます。」と述べ、臨時会の会期末である十四日に衆院を解散し、十九日に公示、三十一日に総選挙を行う旨を総理就任の日に解散日・総選挙日を明示した。


同日の閣議決定「基本方針」でも国民へ約束した。

政権運営の基本として、国民との丁寧な対話を大切にし、以下の三つを約束する。
第一に、国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていく事。
第二に、個性と多様性を尊重する社会を目指す事。
第三に、皆で助け合う社会を目指す事。


報道各社の予測は十一月であったが、岸田総理は前倒しをした。任期満了後の総選挙は初となる。総選挙の街頭演説では、新たな時代の到来を感じさせる力強い岸田総理の演説を国民は期待しているだろう。岸田総理は一体、何回街頭に立つだろうか。


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