キムカーダシアン『SKIMS』がパリ出店、カイリージェンナーはSWIMウェア発表

【ファッション考察】 令和三年九月二十八日に仏・パリにてキムカーダシアン(庚申)の補正下着ブランド『SKIMS』はパリ九区にある百貨店「ギャラリ ラファイエット」へ出店した。去る十七日には「カーダシアン家」の一員であるカイリージェンナー(丁丑)が新ブランド『カイリースイム』を始動させた。ベビー用品のブランド「カイリーベビー」も手掛ける。


SKIMSは日本からも購入できる。幅広い体形の女性を想定しており、報道現在でインスタのフォロワ数は三百三十万人。日本勢の下着メーカのフォロワ数は五万前後。


補正下着ながらも、できる限りファッション性を追求しており、色のラインナップが多い。サイズは米国サイズでXXSから4Xまで。補正下着は「アンダウェア」「ショーツ」「ボディスーツ」「マタニティ」「ウェストトレーナー(コルセット調)」の五類で展開している。


現在では、補正下着以外にも「ラウンジウェア」や一般下着等の部屋着を主体としたラインナップ用意している。



薄地のトレンド

 北半球では夏が終わった頃に始めたカイリースイムの方は、トロピカル色で展開。攻め過ぎないデザイン性に「薄地」という特徴を加えた。一部では批判が出ている模様だが、トロピカル・攻め過ぎないデザイン・薄地というカイリーの美的感覚が盛り込まれている。サイズは米国サイズでXSからXL。


この薄地というのは世界的なトレンド。今季のパリコレやNYコレクション等を確認しても厚地ではなく、薄地を追求している。これは秋冬でも同じで、日本ではダウンやセーター等が以前は厚地であったものが年々薄くなっているのに気が付いているのではないか。


SKIMSもカイリースイムも薄地のトレンドに乗り、更に進化させようと試みている。テキスタイルの技術革新が影響し、新たな表現・デザインを実現している。例えば補正下着は分厚くなり易く、その見た目はオバサンと呼ばれても仕方がない。その点をキムは打開し、様々な体形の女性から定評を得ている。パリ出店は証左であろう。


カイリーの方が正に挑戦である。若さの象徴とも言えるスイムウェアは、厚手であればある程、記事面積が広ければ広い程にオバサンとなる事は納得だろう。カイリーは他の若者向けスイムウェアの様に面積を狭めるだけでなく、薄地の限界にも挑戦した。キムもカイリーも女性の究極の美を指向している事に他ならない。


まるで考えが保守的になれば、オバサンと警告している様だ。


写真:SKIMSInstagram)、Kylie Swim(Instagram

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