新認識のクールビズ、室温計で二十八度を目処に

【社会報道】 平成二十九年五月十二日の都知事定例会見で、元環境大臣の小池百合子(壬辰)都知事は現在のクールビズの認識を改める一面があった。現在のクールビズへ対する一般的な国民の認識は、エアコンの設定温度が二十八度である点、ノージャケット・ノーネクタイである。百合子都知事は、「エアコンの設定温度と思われがちですが、違います。」と前置きし、「クールビズは室温が二十八度になる様。」と認識の基準を改めた。


広い室内や人口密度、PC等の発熱体が多くある場合はエアコン設定を二十八度にしても、実際の室温とは異なる。企業等で行っている省エネ対策は誤った基準の可能性がある。今後は実際の室温が二十八度になる様に、エアコン温度を調整する事を呼び掛けた。事実、エアコン設定二十八度は「暑い。」と、サラリーマンからの声も耳にしていた為、この認識に対する改めは大きい。


今後、室温を気にする事で、これまで感じていた夏場の気怠さが一部改善できるだろう。これからは室温計を活用されたい。以下に、室温二十八度設定のコンセプトを挙げる。


  • 『労働安全衛生法』事務所衛生規則基準;十七~二十八度 
  • 建築物衛生的環境確保に関する法律施行例(ビル管理法);十七~二十八度 
  • 事務所平均室温(企業アンケート);二十六度
  • 襟元を開けた場合の体感温度;マイナス二度
  • 設定温度と室温の違い→事務所内の人口密度やコピー機等の多寡
  • エアコン機能の向上、機能繊維(ユニクロ・エアリズム等)の開発・普及 
  • 効果;四十六万トンの二酸化炭素排出抑制(名古屋・大阪クラスの一ヶ月分)
  • 国民の意識改革


法的・科学的根拠に基づき設定された室温と主張した百合子都知事。今夏を乗り切るべく、認識を改め活用されたい。


撮影記事:岡本早百合

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