小沢「岸田君は辞めんのかと思った。」、山本「唯一神であるとの閣議決定」

【政治報道】 平成二十九年五月十六日の自由党(代表:小沢一郎、山本太郎)の国会内・定例会見で安倍内閣への驚きの声が上がった。


五日前に岸田文雄(丁酉)外務大臣が、自身の宏池会の会合で憲法九条の改正は考えず、それに変更が無い点を強調していた。三日に安倍晋三(甲午)総裁が九条を変える事を明言していた。小沢代表(壬午)は岸田大臣の反対に対し、「先ずは閣内をきちんとしてさ。党内をきちんとしてさ。リーダーとして不適格。」と、主要閣僚(財務・外務・経産)と党内の不一致を問題視。「岸田君は辞めんのかと思った。」と岸田大臣を心配した模様。


麻生太郎(庚辰)副総理・財務大臣や山東昭子(壬午)元参院副議長らが七月に新派閥をつくり、自民の第二勢力になる点に関し「良い事だと思います。」と述べ、自民の現状を「安倍さんの一人プレー」と表わし、ジャーナリスト曰く“反安倍勢力”を歓迎した。新派閥と宏池会が合流すれば、大宏池会となり、自民の第一勢力に成り得る。




<そもそも意味を閣議決定>

 『共謀罪(組織的犯罪処罰法改正案)』の国会答弁で安倍総理が使った「そもそも」の意味に関し、十二日にある閣議決定を安倍内閣がした。その閣議決定は、大辞林/三省堂に「そもそも」の意味として「(物事の)どだい」が記されており、「どだい」には「基本」の意味があるとした答弁書の事だ。「そもそも」は「どだい」で「基本」という。安倍総理は一月の衆院予算委で「そもそも」を「基本的に」との意味もある、と述べていた。


これに対して小沢代表は「安倍さんの言葉は滅茶苦茶。」と、法学部出身の言語能力に懐疑。然しながら「オヤジ(田中角栄)の関係でシンパシを感じる。」とも述べた。他方、山本代表は呆れ顔だった。「その内、(安倍総理が)唯一の神である、との閣議決定をされるのでは。」と安倍内閣の支持者へ警鐘を鳴らした。


また、来年の憲法改正に係る国民審査と総選挙のW実施につき、小沢代表は違憲の新安保法制を挙げた。九条を残しても矛盾し、第三項を付加しても論理矛盾が起きる点を指摘した。改憲で同調姿勢の維新については「是々非々は当たり前。自民と同じサイドの政党。」と言い、「そういう意味では公明も一緒。」と、改憲勢力の自公維を一括りにした。


記事:羽田野正法×撮影:金剛正臣

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