【美容報道】 平成二十九年五月十五日に「ビューティーワールド ジャパン(既報)」内で、健康食品・化粧品の企画開発・卸販売を行うエステプロ・ラボ(代取:佐々木広行)とファスティング等の研究を行う日本酵素・水素医療美容学会(理事長:内藤眞禮生)はセミナ『発酵をベースとした腸内細菌学』を行った。
このセミナでは腸内細菌の重要性について説いた。美容界では「腸内フローラ(腸管における腸内細菌)」が重要視されている。「腸内フローラ」は人それぞれで、それらの善し悪しにより肌の状況や性格までにも影響するという。例えば炭水化物を消化し代謝するには、酵素が欠かせない。「人は酵素の化学反応で生きている。」と同学会の研究員・新屋信明(写真下)は始めた。細菌等がもつ酵素による現象「発酵」に焦点を当てた。人にとっては、良質な糖質(オリゴ糖や食物繊維)が善玉菌となり、過剰なタンパク質が悪玉菌となる。
<腸内が悪いと発生する症状>
発酵食品を採ると善玉菌が増え、消化不良を起してしまうと悪玉菌が増える。消化不良に注意すべきだ。腸内は人の免疫力を左右する。腸内が原因のトラブルに以下を挙げた。五のセロトニンは脳内物質の一つで、睡眠や体温調整に関与。癒しの効果を与える。
- 炎症体質⇒アレルギー
- 血行不良⇒冷え・むくみ
- 免疫力の低下⇒風邪・病気
- 小麦・砂糖・乳製品の依存⇒過食・肥満
- セロトニンの不足⇒うつ・性格
肥満の人は腸にデブ菌が住んでいる、と断言。「如何に腸内を綺麗にするか。」と強く訴えた。腸内細菌は総量で二㌔あり、生後十ヶ月で「腸内フローラ」が形成される。乳児には抗菌ではなく、積極的に菌に触れさせる事を勧めた。あまりにも綺麗過ぎるとアレルギになるという。成人の「腸内フローラ」の調整に関しては、善玉菌が生きやすい環境づくりを推した。
やや学術的な話しで、摂取するべき菌の生死は関係がない事を伝えた。免疫細胞(マクロファージ)の活性化がポイント。免疫機能の司令塔でもあり、免疫活性物質の数は菌の数に比例する。だから既に消化が済んでいる発酵食品を多く摂取した方が良い事になる。詰まりは納豆等の伝統的な日本食だ。
悪玉菌を増やす物を入れない
腸内を汚すNGフードも列挙し、腸内環境の維持には“引き算の栄養学”も重要とした。これは、“入れる”ではなく、“入れない”意識だ。四のGIは食後血糖値の上昇を示す指標。
- 白砂糖
- 食品添加物
- 過剰な動物性タンパク質
- 高GI食品
- 過酸化脂質・トランス脂肪酸
- 生の植物の種
- 重た過ぎる朝食
- 二十時以降の食事
最後に一時的な絶食を意味するファスティングを推奨。これにより、消化作業を止める事ができる。つまり腸内で処理が滞っていた物を、先に排除して発酵食品を採り、「腸内フローラ」を調整していく。
このセミナで分かった事は日本人は一日三食、夕食の多量化により、腸内に負担を強いて消化不良を日々、起している事になる。故に肥満や肌荒れに傾く。打開策はファスティングの様に短期集中で一度、腸内を綺麗にするか、食事の間隔を長くし、一回の食事の量を減らす。そして発酵食品と食物繊維の摂取に務める。腸内を軽快にされたい。
『ビューティーワールド ジャパン/メサゴ・メッセフランクフルト㈱』
記事:金剛正臣×撮影:岡本早百合
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