日本書紀・古事記等の日本の宝物を展示、明治神宮『明治の聖代を見晴るかす』は十二月五日まで

【日本報道】 令和三年十二月五日まで東京・代々木「明治神宮ミュージアム」にて企画展『明治の聖代を見晴るかす』が開催されている。日本書紀(養老四年)や古事記(和銅五年)等、日本国が誇る真の宝物・計五十三点が期間限定で展示されている。


東日本に三社しかない社号「神宮」の一社・明治神宮には境内東南に位置する本ミュージアム以外に、境内北に国の重文「宝物殿」が在る。大正十年に開館し、明治天皇(壬子)の在世中に御使用になられた御物を中心に展示。本年で百年。それを記念した企画展となる。本ミュージアムは令和元年に宝物殿を継承。御祭神(明治天皇、昭和憲皇太后)の御物保管と共に御聖徳の顕彰の役割を有す。


〇見晴るかす

遥かに見渡す。▽やや雅語的/岩波国語辞典 第七版


今回の企画展で最大の御物は修復された「六頭曳儀装車(写真上)」。『大日本帝国憲法』の発布日に明治天皇と昭憲皇太后(己酉)が、お乗りになられた英国製馬車。日本国民にとって、日本国民が自力で創った憲法を祝う象徴が同馬車。


今上天皇の儀装馬車(写真上)と比べると、まるでデザインが異なる。担当者によると展示御物は資料等により、儀装馬車一号となる。宮内庁にも同一号の記載があるが、別物であり、昭和天皇(辛丑)が「即位の礼」の際に使用。


『大日本帝国憲法』の発布日の儀装車を宮内庁へ問い質すと、「管理してない物については、分かりません。」と繰り返し、無興味であった。宮内庁の同一号が偽りの可能性もあり、この国が自力で創った憲法に対し、宮内庁は無興味という事なのか。



企画展には、明治天皇が来ていた海軍御軍服や御常用御机(デスク)、自作の灰皿等が並ぶ。御常の御膳からは、質素倹約を第一義となされていた明治天皇の御心を拝する事ができる。貴重な古典も並んでおり、儒教「五經」や今の自由や人権に繋がる「佛國政典」、そして全国の小学校で使われた教科書「幼學綱要」等を明治天皇はお学びになられていた。


明治天皇は「明治大帝」と呼ばれる。マゲ・刀の日本から一気に世界五大国まで登り詰めた土台を創った偉大な天皇の意。その変化率は、今のDXの比ではない(例;GDP、明治時代は一八六八年から一九一二年)。企画展では、宝物殿開館当時の陳列品を中心に、大正から令和への時の流れの中で、明治の聖代を遙かに拝(オロガ)み奉(マツ)る機会となる。


尚、取材翌日は「新嘗祭」。境内には全国各地から五穀豊穣を祝うべく、特産品が大いに並んでいた。自然の素材豊かな国である事を改めて実感できた。野菜による宝船は食物の為、新嘗祭でしか見れない。戦後、GHQによって新嘗祭は神話・皇室の地位低下を図る為に「勤労感謝の日」と書き替えられた。


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