ホットリンクが経産省のビッグデータ新指標三類の開発に参画、一次公表

【ビジネス報道】 SNS分析ツール「クチコミ@係長」が好評なホットリンク(3680.TM)は経産省(大臣:世耕弘成)の新経済指標づくりにビッグデータ新指標開発参画事業者となり、開発に至った旨を平成二十九年七月十九日に同省は公表した。同社の株価は報道現在で十㌫近く上げた。


他にはPwCあらた(代執:木村浩一郎)、GFKマーケティングサービスジャパン(代取:藤林義晃)、野村證券(取締役会長:永井浩二)、自動処理(代取:高木祐介)とエヌ・ティ・ティ・データ(9613.T1)の計六社が参画した。


新経済指標は、サイバ空間に蓄積されたブログ・Tw等のビッグデータやAI技術、民間企業が保有するPOSデータ等を活用する。既存の統計よりも優れた速報性・詳細性を期待。開発後は試験公表する。同日に同省は新経済指標に対する意見の公募も始めた。


開発した新指標は三類。「SNS×AI景況感指数」「SNS×AI鉱工業生産予測指数」「POS家電量販店動向指標」。


「SNS×AI景況感指数」はAIで景況感に関するツイートを抽出し、センチメント(ポジティブ/ネガティブ)評価を行い算出する。従来の統計調査手法では捉える事が難しかった、日次の景況感を効率的に推測できる。「SNS×AI鉱工業生産予測指数」はAIで仕事や景気に関する書込みを抽出し、統計等の「オープンデータ」を組合わせ、機械学習の手法を用い「鉱工業生産指数(経済産業省)」を予測できる。「POS家電量販店動向指標」は家電大型専門店の売上情報をPOSデータで収集・集計し、「販売動向」を日次で捉える事ができる。


また同省は、本事業で開発した経済指標の一部を試験的に公表し、広く意見を募る為にウェブサイト「BigData‐STATS」を開設。意見を新指標の精度向上の参考にする。更新日は二十七日から毎週木曜日。一次公開は十月三十一日まで。二次公開は平成三十年一月八日から二月二十八日までを予定している。


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