モト冬樹が映画『キング・ホステージ』のニコラス・ケイジに扮し芸能界を諭す

【芸能報道】 平成二十九年七月二十七日に東京・新宿にて映画『キング・ホステージ/AMGエンタテインメント』のイベントが行われ、劇中のニコラス・ケイジ(甲辰)姿に扮したモト冬樹(辛卯)が登壇した。モトはカツラとヒゲを付けバットを持っていた。ケイジはマフィアのボス。実弟のクリストファー・コッポラはケイジが兄の兄弟役。長編映画では初共演となった。


モトは自身がケイジに似ていると最初に思ったのは、ジョン・ウー(丙戌)が監督の映画「フェイス・オフ(一九九七)/ウォルト・ディズニー・スタジオ」。ジョン・トラボルタ(甲午)がケイジを殺そうとするシーンで逆さまになった苦しいケイジの顔を見た時に「似てるよ、と思って。」と話した。実際にモトはケイジに逢った。実物を目の前にしたモトは「超格好良かったですよ。全然、似てねえなと思って。」と吐露。ケイジはモトに「僕はどんな役でも全て成りきる。」と言い放った。



<脳と仕事>

 モトは今回の見所を「凄いですよ。誰が見ても分かるカツラ。しかも付けヒゲ。ここまでは良いんですよ。付け鼻までしている。」と本作で多様な役柄に成りきるケイジを演技も含めて絶賛した。ポイントを兄弟愛に置いた。本物の兄弟なのだが、「どこも似てない。あんなに似てない兄弟を久し振りに見た。」とコメント。コピーにもなっている「ブチギれる!」につき、ケイジの怒りの感情の出し方に驚いた。


古稀に近づくモトは仕事について、「人間ってね、その部分を使ってないとカットしていっちゃう。年取ると。」と始め、「頭を使わないと衰えていっちゃうから。円周率を覚えてみたり。」と要諦を伝えた。円周率は二千桁まで覚えた。その結果、脳に記憶の刺激が与えられて「歌の歌詞が抜けなくなるとか、他の事に繋がっていく。」と脳への刺激の重要性を訴えた。


またモトは芸能界についても話しをした。「一儲けしようと思って芸能界に入ってくる奴がいるけど。そういう奴はIT企業に行った方が良い。芸能界はお金を儲ける所ではなくて、楽しい、好きな、ワクワクする仕事をする所だから。」と一家言。「仕事ってそうじゃない。人に楽しんでもらったり、人の役に立ったりっていう仕事が将来性があるんで。お金を追っている奴は見離されるからね。好きな事してても、お金は追ってきてくれるじゃん。」と、芸能界に長くいる者として語った。


=物語り=

ミシシッピ州のダウンタウン―。

この街を総べるのは、残酷な帝王、エディ・キング(ニコラス・ケイジ)。キングは、貧民街出身ながら成功者となったJ・P(エイドリアン・グレニアー)から金を奪うべくJ・Pの兄でチンピラのマイキー(ジョナサン・シェック)を誘拐する。一方、4日以内に35万ドル用意しろと身代金を要求されたJ・Pは、草野球仲間のサル刑事(ジョン・キューザック)に相談する。しかし、警察本部はチンピラ同士の狂言誘拐だろうと動かなかった…。サル刑事とJ・Pは、潜入捜査官・ガス(リディア・ハル)の協力を得て、独自に捜査を開始する。しかし、その情報をキングの兄、バディ(クリストファー・コッポラ)が聞きつけ、久々に街に戻ってくる…。


記事:荒田雅×撮影:金剛正臣

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