4G対応・折畳みガラケー『G'zOne TYPE-XX』、スマホに不向きな現場で活躍

【金融報道】 KDDI(9433.T1)は、令和三年十二月二十一日にラジオNIKKEI第一の番組に出演。十日にauより発売した4G対応の折畳み式ガラケー『G’zOne TYPE-XX』を説明した。


四年越しのG’zOne二十周年記念モデルで、九年振りの新製品。色はグリーンとブラック。SIMはロックせず、五万二千八百円(報道現在)。


来年に同社では3Gサービスが終了する。それに伴い、G’zユーザは使用ができなくなる。ユーザからの熱い声により4Gとして復活を遂げた。G’zユーザは最長で十五年間も使用し続けたという。電池が変えられる為だ。


長期のロイヤルティの理由は、スマホに適さない現場(アウトドアや農作業等の操作性)や高耐久性能(防塵・防水)、センサ(天気や気圧、温度を確認可)等とした。折畳み式ガラケーの存続を望む声は以前よりあり、大手の一角が新製品を出した事でスマホ一色から変化が起きるかも知れない。



新製品は、米「国防総省」基準対応の環境耐性と耐衝撃性能(高さ一.八㍍)を備える。G’zはカシオ計算機(6952.T1)のブランドだが、携帯事業から撤退しており、新製品ではデザインのみを担当。開発・製造は高耐久性スマホ「TORQUE」を製造する京セラ(6971.T1)が担った。


KDDIは各種データ及びユーザの声を以て両社を説得した。


折畳みガラケーとしては初の「塩水噴霧」に対応。「海釣りとか船の上で安心して使って頂ける様になっています。」と同社は説明。他にも「耐振動」「耐日射」「防湿」「温度耐久」「低圧対応」「耐氷結」と京セラ技術をふんだんに用い、ガラケー最強の座は譲らない。マニュアルも充実させた。

併せて「FMラジオ」も付けた。


またアクセサリも充実させた。ガラケーならではのモータースポーツ観「卓上ホルダ(刺すだけ)」や「2WAYストラップ(首掛け・バック付け)&マルチケース」等が揃う。


ただ注意点がある。新製品はガラケーであるので、スマホ並みのアプリは期待できない。Gmail等は使えない。Wi-FiとBluetoothはあるが、赤外線等は使えない。折畳み志向の二台持ちユーザを狙う。ガラケーでGmailが使えると大きいかも知れない。


使用感として、若い女性の番組アシスタントは「感激したのが、ボタンの一部がザラザラしてるじゃないですか。これは、こんなに押し易いんだって。指に引っ掛かって、当たり易い使い易いんだなって。ちょっと感激というか、新たな感激があって。」と、スマホや他のガラケーには無い操作性に着眼した。ここはカシオ計算機の強み。


同社は「今後もお客様のお声を聴きながら、継続モデルを考えていきたいと思っています。」と述べた。


画像:KDDI㈱

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